簡単な宇宙旅行 21

人が月へ行って、そこから帰ってくる、それは素晴らしい話ですが、これもすべてヴェーダ文献に書かれています。それほど新しいことではないのです。私たちのクリシュナ意識協会の目的は違います。私たちは貴重な時間を無駄にしたりはしません。クリシュナは「あっちの星やこっちの星に行こうとして時間を無駄にしてはなりません。そんなことをして何の得になるでしょう。あなたの物質的な苦しみはどこに行ってもついてくるのです。」と言います。したがって、チャイタンニャ・チャリタームリタ(アーディ3.97)には以下のように見事に述べられています。「この物質世界では、ある者は楽しみ、別の者は楽しんでいないように見えるが、実際にはすべての人が苦しんでいる。自分は楽しんでいると思っている者もいるが苦しみに気づいている者もいる。」本当は、全ての人が苦しんでいるのです。この物質世界で病気にならない人がいるでしょうか。年老いていかない人がいるでしょうか。死なない人がいるでしょうか。年をとったり病気になったりしたい人はいませんが、皆そうなるのです。それなら、どこに楽しみがあるというのでしょう。私たちの考える楽しみなるものは、すべて無意味なのです。この物質の世界には楽しみなどないからです。すべては私たちの想像に過ぎません。人は「これは楽しみ、これは苦しみ」と考えるべきではありません。すべてが苦しみなのです!したがって、チャイタンニャ・チャリタームリタには「食べること、眠ること、生殖すること、防御すること、という原理は常に存在します。しかし、それらは異なる水準で存在します」と書かれています。例えば、アメリカ人は過去生に為した善き行いの結果としてアメリカの地に生を受けました。インドでは人々は貧困に苦しんでいますが、アメリカ人はバターを塗ったおいしいパンを食べていてインド人はバター無しで食べているという違いはあっても、どちらも食べていることに違いはありません。インドが貧困に苦しんでいると言っても、そのために全国民が餓死しているわけではないのです。体の4つの主要な要求、すなわち食、眠、性、守は、人が良い環境に生まれても悪い環境に生まれても、それなりに満足させられるものなのです。問題はしかし、いかにしてこの4つの原理、生老病死から自由になるか、ということにあります。

これが本当の問題なのです。「何を食べようか」ということではないのです。鳥や獣にはそういう問題はありません。朝になると彼らは早々に「ジー、ジー、ジー、ジー」と鳴きたてます。食べるものがあることが分かっているのです。死ぬ者はいないし、神の配剤によってすべての者に行き渡るだけの食べ物が与えられているので、人口過多という問題もありません。質の違いはありますが、高度な物質的快楽を得ることは人生の究極の目的ではありません。本当の問題はいかにして生老病死から自由になるかということです。これは、この宇宙の中を旅することに無駄に時間を使っていて解決できるようなことではありません。たとえ人が最高位の天体に行けたとしても、この問題は解決しません。死はどこにでもあるからです。

ヴェーダの情報によると、月に住む人の寿命は一万年です。また、月での一日は地球の6ヶ月に当たります。したがって、1万x180年が(地球の計算で)月での寿命になります。(訳注;月での一年を地球のように360日とすると、地球の180年分になる。それが1万年続くから)しかし、地球人は月に行って長く住むことはできません。そうでなければヴェーダ文献はすべて偽りであることになります。人間は月へ行こうと試みることはできますが、そこに住むことはできません。この知識はヴェーダの中にあります。したがって、私たちはあっちの星やこっちの星に行くことにあまり熱心ではないのです。私たちは直接クリシュナの住む星に行こうとして努力しています。クリシュナはバガヴァッド・ギーターの中で以下のように述べています。「人は月に行くこともできるし、太陽や、その他の何千万という天体に行くことさえできるし、物質的な執着が強すぎるならここに居続けることもできます。でも、私の献身者は私のところに来ます。」これが私たちの目的なのです。クリシュナ意識の洗礼を受けることで、生徒は究極的には至高の天体クリシュナロカに行けることを保証されます。私たちはただじっと座っているのではありません。私たちもまた他の天体に行こうとしていますが、単に時間を無駄にしてはいないのです。

正気で知性的な人間は、どの物質的な天体にも行こうとは望みません。物質的な悲惨さの4つの形態がどこにでも存在しているからです。バガヴァッド・ギーターから私たちはたとえこの宇宙の最高位の天体系であるブラーマロカに行けたとしても4つの苦しみがあることを学んでいます。また、バガヴァッド・ギーターからはブラーマロカでの一日は私たちの時間にすると何百万年にもなるということを学んでいます。これは事実です。
by ammolitering4 | 2008-01-27 11:05 | 「簡単な惑星旅行」


<< 簡単な宇宙旅行 22 簡単な宇宙旅行 20 >>