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簡単な宇宙旅行 16

したがって、すべての人間にとって、人生の完成のためにこれらの霊的な認識の原理を受け入れることが重要です。人間の唯一の義務は霊的な認識です。不幸にして、現代の文明では人間の社会は国家の義務を果たすのに忙殺されています。実際には、国家的、社会的、人道的な義務は、霊的な義務を忘れた者だけのためにある義務なのです。人は地上に生を受けると同時に国家的、社会的、人道的な義務だけでなく、空気や光や水などを供給する半神たちにも義務が生じます。また、人生を通して導いてくれる多いなる知識の宝殿を残してくれた聖人たちに対しても義務が生じます。あらゆる生物、先祖、家族等々にも義務が生じます。しかし、ただ一つの特定の義務、霊的な完成という義務を果たすことに取り組むと同時に、自動的に他のすべての義務がそれぞれ別の努力をすることなしに解除されます。

主の献身者は、社会にとって決して迷惑の元となる要素ではありません。その反対に、社会にとって大いに益となる存在なのです。誠実な献身者には罪深い活動に惹かれる者はいません。そのため、ある人が純粋な献身者になれば、その人は直ちに今世でも来世でも、すべての者のために、平和と繁栄のために、社会のために、計り知れない無私の奉仕をすることができるのです。しかし、たとえそのような献身者が何らかの無礼を犯したとしても、主御自身が直ちにそれを改正してくださいます。したがって、献身者には物質的な知識を集める必要はなく、かといってすべてを捨てて隠遁者として生きる必要もありません。単に、家に在って、人生のどのような区分や階級にあっても、滞りなく献身奉仕をすることができます。そして、歴史上には極端に冷酷な人々が単に献身奉仕をすることによって心優しい人になった例があります。純粋な献身者の人生では、とりたててわざわざ努力することなくして自動的に知識が身につき、劣性な生き方を放棄するようになるのです。

この献身奉仕の霊的なアートと科学は、世界に対してインドの聖人たちがなした最高の貢献です。したがって、インドに生まれた者は誰でも、この偉大なアートと科学の原理を取り入れて自分の人生を完成させ、さらにそれを、世界の他の場所に住んでいるいまだに人生の究極の目的を知らない人々に広める義務があるのです。人間の社会は、徐々に知識を培うことによってこの完璧な段階に至るように運命付けられています。しかし、インドの聖人たちはすでにその場所に至りました。なぜ他の人たちはその高みに達するのに何千年も何千年も待たなければならないのでしょう。なぜ彼らに情報をたった今、系統立てて与えてあげないのでしょう。そうすれば彼らは時間と労力を節約できます。何百万年と苦労を重ねなければ得られなかったはずの人生を得られるチャンスを逃すべきではないのです。

ロシアのフィクション作家は今、世界に対して「科学的な発展によって人は永遠に生きられるようになるかもしれない」と述べています。もちろん彼は創造主である至高の存在を信じていません。それでも私たちは彼の説を歓迎するのです。科学的な知識が本当に発達すると、人は霊的な宇宙に到達できるし、科学者たちにいかなる科学的な概念をも超えた完全な力を持った至高の創造主がいることを教えてくれるからです。

すでに述べたように、すべての生物は永遠の何らかの形を持っていますが、密度の濃い部分と薄い部分から成る覆いを取り替えねばならず、この変化の過程は厳密には生と死として知られています。生物が物質の鎖に縛られている限り、この変化の過程から逃れることはできません。物質の人生の最高の段階においてもそれは続くのです。ロシアのフィクション作家は、フィクション作家にありがちなように推察をするかもしれませんが、自然の法則に関して幾らかの知識を持っていて、彼よりも正気な人々は、人がこの物質の世界で永遠に生きられるということには賛成しません。

自然主義者は、単に果物を一つを観察することで物質自然の一般的な成り行きを見ることができます。花が咲いて小さな果物ができ、それが大きくなり始め、しばらく枝に成っていて、やがて成長が止まり、熟れていき、そして日に日にしおれていき、最後には木から落ちて腐って土に返り始め、ついには土と同化してしまいます。今度は残された種が成長して木になり、やがて多くの実をつけます。そしてそれらもすべて先の果物と同じ運命を辿り、この成り行きが延々と続きます。
by ammolitering4 | 2008-01-27 10:59 | 「簡単な惑星旅行」


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