様々な神々、あるいは強力な管理責任者たちは、宇宙の活動の運営管理をなすべく任命されています。宇宙の管理の複雑さを見通すことのできない愚かな人々は、半神たちが個人的に火や空気や電力や夜や昼などを管理しているという考えをあざ笑います。しかし完璧なヨギーはこれらの目に見えない物質的な業務の管理者たちを満足させる方法を知っています(to satisfy、満足させる、義務を果たす、負債を返済する)。そしてこれらの管理者たちの厚意にあずかって、反物質宇宙や物質空間の最上位の惑星に入るためにアレンジされた適切な瞬間に、自分の意思で物質の体を出ます。物質世界の高位の惑星では、ヨギーはより快適で快楽的な人生を何百年も何千年も(hundreds of thousands of years、慣用的な表現であり、この場合はもっともっと長いと考えられます。)生きることができますが、これらの惑星での人生は永遠ではありません。永遠の生命を欲する者は神秘的な力を使って反物質宇宙に入ります。そのための適切な瞬間は、宇宙の業務の管理者である半神によって作られています。これらの管理者は「地球」と呼ばれるこの第7等級の惑星に住む完全な物質主義者の目には見えません。
ヨギーではないけれど、捧げ物(sacrifice、供え物、犠牲)や慈善や贖罪などの敬虔な行いによって適切な瞬間に死んだ者は、死後高位の惑星に上ることはできるが、その後またこの(地球という)惑星に戻ってくる可能性があります。彼らの旅立ちの瞬間はドゥーマと呼ばれる期間にあたり、一月のうちで月のない暗い闇、あるいは太陽が南の道を通っているときになります。 要約すると、バガヴァッド・ギーターは人が反物質世界に入りたいなら献身的な奉仕すなわち反物質活動をすることを薦めています。道を究めた超越主義者が指示するようにこの献身奉仕をする者は反物質世界に入れなくてがっかりすることはありません。障害はいくらでもありますが、主クリシュナの献身者は超越した献身者がすでに示してくれた道を頑固に辿ることでそれを簡単に克服できます。反物質である神の王国に向かって旅している献身者はたぶらかされることがありません。反物質宇宙に入るための絶対的に保障された道を辿るものは、だまされもしないし落胆することもないのです。バクティ・ヨガとして知られる一方的な献身奉仕をするだけで、ヴェーダを研究したり供え物をしたり贖罪や慈善をしたときと同じ結果を簡単に得ることができるのです。 このようにバクティ・ヨガはすべての人にとってすばらしい万能薬(panacea、あらゆる問題の解決策)であり、現在の「鉄の時代」にあっては特に容易に実行できるように主クリシュナご自身が方法を示されました。クリシュナは、最も気高く、自由で、かつ惜しみなく与える主シュリ・チャイタンニャ(1486-1534)としてベンガル地方に降臨されました。そしてインド全体にサンキールタナという神の御名を歌って踊って唱えて称える方法を広めました。主チャイタンニャの慈悲によって、人はすばやくバクティ・ヨガの原則を会得できます。こうして心の疑いはすべて取り除かれ、物質的な苦難の炎は消され、超越的な喜びが満ちてきます。 ブラーマ・サムヒターの第5章には物質世界に存在する様々な惑星系の描写があります。バガヴァッド・ギーターにも、無数の物質宇宙の中には様々な惑星系があり、これらの宇宙は神の創造エネルギーの一部(4分の1)を構成している、と記されています。大部分(4分の3)は霊的空間に顕現しており、その空間はパラ・ヴョマあるいはヴァイクンサロカと呼ばれます。ブラーマ・サムヒターとバガヴァッド・ギーターにあるこれらの描写は、やがていつの日か物質科学者たちが反物質世界の存在の研究をするときに終に再確認されることになるでしょう。
by ammolitering4
| 2008-01-27 09:21
| 「簡単な惑星旅行」
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