簡単な宇宙旅行 3

至高の人格神が持つエネルギーの優勢的な形については、バガヴァッド・ギーターにパラー・プラクリティと描写されています。科学者は近年になって物体には壊滅しうる二つの形があることを発見しましたが、バガヴァッド・ギーターは物体と反物体の概念をエネルギーの二つの形であるとして完璧に描写しています。物体とは物質世界を作り出すエネルギーであり、その同じエネルギーが優勢的な形では反物質的な(物質存在を超越的した)世界を作り出します。生命体は優勢的なエネルギーの範疇に入ります。劣勢エネルギー、すなわち物質エネルギーは、アパラー・プラクリティと呼ばれます。バガヴァッド・ギーターでは、創造的なエネルギーはこのようにアパラーとパラー・プラクリティという二つの形で提示されています。

物体はそれ自身では創造的な力を持ちません。生命のあるエネルギーに操作されて初めて物質体が創出されます。物体はすなわち元来の形では絶対存在の潜在的なエネルギーなのです。我々がエネルギーについて考える場合、そのエネルギーの源について考えるのは自然なことです。例えば、電気エネルギーについて考えるなら、我々は同時にそれが生成される発電所のことを考えます。エネルギーというのは自己完結的なものではありません。優勢的な生命体の統治下にあるのです。例えば、火は光と熱という二つの別のエネルギーの源です。光と熱は火なくして独自に存在することはできません。同様に、劣勢および優勢のエネルギーはどちらもある源から発するものです。その源を人がどういう名前で呼ぼうとも構いませんが、それはあらゆる事物に関して完全な感覚を持つ生命体でなければなりません。その至高の生命体は、至高の人格神であるシュリ・クリシュナ、すべてを魅了する生命体です。

ヴェーダでは、至高の生命体あるいは完全なる真理は、バガヴァーン、すなわち「栄光あるもの、すべてのエネルギーの源である生命体」と呼ばれます。近年の科学者が限られたエネルギーの二つの形態を発見したことは、科学の発展のほんの始まりに過ぎません。彼らはこれから「物質的・反物質的」と名づけた二つの粒子あるいは原子について、その源を発見すべく研究を進めなければなりません。
反物質粒子はどのように説明できるでしょうか。私たちには物質的な粒子や原子に関する経験はありますが、反物質に関する経験はありません。しかし、バガヴァッド・ギーターは以下のように反物質粒子を鮮やかに描写しています。

「この反物質粒子は物質でできた体の中にあります。これが存在することで物質の体は子供から少年へ、少年から若者へ、やがては老年へと徐々に変化を続けます。その後、反物質粒子は古びて使い物にならなくなった体を離れ、別の体を得ます。」

生きた体に関する以上の描写は、エネルギーが二つの形で存在するという科学的な発見を立証するものです。その一つである反物質粒子が物質の体から分離するとき、後者は全く何の役にも立たなくなります。このように、反物質粒子は疑いようもなく物質エネルギーより優勢であるのです。

「したがって、誰であれ物質的なエネルギーの損失を嘆くにはあたりません。暑さと寒さ、幸せと不幸せなどのあらゆる相反的な感覚認知は、季節の変化のように現れては去っていく物質的なエネルギーの反応に過ぎません。そのような物質的な反応の一時的な発現と消滅は、物質的な体はジーヴァ・エネルギーと呼ばれる生命力に対して劣勢な物質エネルギーでできていることを立証しています。」

「幸せと不幸せによって左右されない知性ある人は、それらは劣勢エネルギーの反応によって生じる様々な物質的な表れであることを理解しています。そのような人は永遠の生命と永遠に失われることがない知識と永遠に尽きない喜びのある反物質世界に戻る資格があります。」

ここでは反物質世界が記述されており、さらに反物質世界では「季節による」変化がないという情報も加わっています。そこではすべてが永遠で、喜びが満ち溢れ、完全な知識があります。しかし私たちがこれを「世界」として語るときは、それが私たちの物質的な経験の域を超えた様々な種類の形や細部(paraphernalia、道具、付属品のすべて、などの意味)を持っていることを覚えておく必要があります。
by ammolitering4 | 2008-01-27 09:15 | 「簡単な惑星旅行」


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