第4部 ムニ・ガネラ・マティブラム - 幻惑された思考者たち(thinker、思想家、思索家) 第1章 基盤となる(fundamental)問いが博学な(erudite)学者を避ける(to evade、よける、当然すべきことを回避する)(訳注:この場合、「博学な学者が最も基本的なところを見落とす」という意味。) 第1段落 シュリマッド・バーガヴァタムの第1巻(canto)の、最初の章の一番初めの節において、最高の真理がこれらの言葉によって提示されました(to propound)。 (サンスクリット引用) 「私は主シュリー・クリシュナを瞑想します。なぜなら主は完全真理であり、顕現した宇宙の創造、維持(sustenance)、そして破壊のすべての原因の根源的な(primeval)原因であられるからです。主はすべての顕現を直接的に、そして間接的に意識しておられ、そして、主を超える(beyond)他のどんな原因もないので、主は独立しておられます。 もともとの生命体であるブラーマージの心(heart)にヴェーダの知識を最初に授けた(to impart)のは主だけです。ちょうど、人が火の中に見える水、あるいは水の上に見える土地の幻想的な投影(illusory representation)によって惑わされるように、主によって、偉大な聖人たちと半神たちでさえ幻想の中に入れられます(to be placed into~、惑わされる)。 主によってのみ(only because ofHim)、自然の3つの相の反応によって一時的に顕現している物質宇宙は、非現実(unreal)であるにも関わらず、本当(factual)であるように見えます。したがって私は、物質世界の幻想的な顕れ(representations)から永遠に自由である超越的なお住まいに永遠に存在しておられる神(Him)、主シュリー・クリシュナを瞑想します。主は完全真理であられるので、私は主を瞑想します。 第2段落 完全真理を定義し(to define)、ヴェーダ、プラーナ、そして膨大なその他の関連する(corollary、系、ある命題から当然引き出される結論、この場合は上記の二つに基づいた関連文献)文献において、それについてさらに詳しく述べた(toexpand upon~)あとで、シュリーラ・ヴャーサデヴァはそれでも不満(disconteted)に感じました。 彼の霊的指導者、デヴァルシ・ナーラダは、自分の弟子が非常に打ちひしがれている(dejected、落胆、しょげる)のを見て、彼に内側へ、深い瞑想に入る(to go)ように勧めました(to inspire、鼓舞、激励)。 その状態において、彼は何らの幻想にも惑わされない(free from the slightest illusion)最高の完全真理を知覚しました。上に引用した節は、シュリーラ・ヴャーサデヴァの霊的な知覚を反映しています。ナーラダは自分の弟子に、至高主の超越的な名前、形、性質(qualities)、娯楽、主に関わるもの(paraphernalia)、そして仲間たちの性質(nature)を明かすように教えました。 シュリーラ・ヴャーサデヴァの努力の結果は、完璧な(spotless)プラーナ、シュリマッド・バーガヴァタムです。 第3段落 シュリーラ・ヴャーサデヴァはバダリカーシュラマに行き、近くのサムヤープラーサというところでサマーディーに入り、至高の人格神を見ました。彼はまた、制約された魂を幻惑する、主の神聖なる力、マーヤーも見ました。この、真理を認識した(realized)意識において、シュリーラ・ヴャーサデヴァは完全真理、至高の人格神を、完全に独立しており超越的である、と描写しました。 これは、主に優るものはなく、主に等しいものもない、ということを暗示します(toimply)。物質的な世界においては、主ブラーマーは生命体の中で最も高い人格(personality、名士)として受け入れられています。 しかし、ここでアーディ・カヴィ、もともとの知性的な存在として描写されている主ブラーマーでさえ、完全に独立した至高主に従属しています(subservient)。実に、最初に主ブラーマーにヴェーダの知識を授けた(toimpart)のは至高主でした。 第4段落 普通の、死を運命づけられた存在(ordinary mortals)については、何をか言わんや?偉大な賢人たちや強力な半神たちでさえ、至高主を知ろうとする努力において完全に惑わされるのです(訳注:原文は長い一文。whatto speak of ~, (when) even ~)。 ディーマヒ、「私は~を瞑想する(Imeditate upon~)」という言葉の解説(purport)は、ガーヤトリー・マントラを唱えることを完成した者だけが至高に独立した主を理解することができる、というものです。ガーヤトリー・マントラを唱える資格があるのは誰でしょうか? 無明と熱情の相によって支配されている者は決してガーヤトリー・マントラを唱えることはできず、それを唱えることを完成する(attaining perfection in chanting it、この場合はおそらく「完璧に唱えられるようになる」という意味と思われます)ことは何をか言わんや? ブラーマーの性質を持ち、徳の相に位置する者だけが、ガーヤトリー・マントラを唱える資格があります。徐々に、常に唱えることによって、彼らはパラブラーマン(至高のブラーマン)、すなわち完全真理を理解できるようになります(to come to realize)。 そうしてはじめて、彼らは至高の人格神、そして(along with ~)主の超越的な名前、形、性質、娯楽と、主に関わる諸々のもの、さらに(aswell as)ヴァイクンターの惑星(訳注:複数)、そしてヴァイクンターの惑星(訳注:複数)の主、ナーラーヤナを知覚することができます。 そして、人が主への超越的な奉仕に正しく携わることを好むようになり(to develop a taste for ~)、献身の至高の味わい(mellows)をはっきりと理解する(torealize)とき、人は主ヴァスデヴァ、クリシュナを見ることができます。 第5段落 知識の上昇的な(ascending)過程(訳注:経験による学習から真理を求める)を通して至高存在に至ろうとする俗的な哲学者たちは、決して目的を達成することができません。当然(naturally)彼らを困惑させる、そのような試みの唯一の結果は、人は神であり、その逆もまたしかり、という彼らの誤解を確固たるものにし(they become rooted in the misunderstanding that~)、そうして彼らは地獄に落ちることになります(clearing their way to hell)。 彼らのうちのごく少数の者たち(a few)は、一瞬、超越性を見ることがあるかもしれませんが(mayhave a moment's glimpse oftranscendence)、すべてを逆に結論づけることになります。彼らは誤った(erroneous)非人格的な原則の餌食になります。 第6段落 完全存在のこの非人格的な概念(conception)の誤りを明らかにするために(to refute、論破)、シュリマッド・バーガヴァタムからの、先ほど引用した節は、明確に(unequivocally、疑いの余地なく)、完全真理は人格(a person)であると述べます。 この超越的な名士(personality、人格)は非常に強力なので、主は主ブラーマーにさえヴェーダの知識を授けることがおできになり(could)、主ブラーマーはそれから物質宇宙の創造を始められました(went on to create)。 主ブラーマーは創造の後にこの非凡なヴェーダの知識を受け取ったのではなく、創造の働きを始める前に受け取られました。俗的な自然が存在するようになる(comeinto being)前に存在した知識は超越的であり、サムヴィットとして知られます。 ヴィシュヌ・プラーナは、サンディーニー、サムヴィット、そしてフラーディニー、すなわち存在、知識、および喜びという主の力(the Lord's potencies of existence, knowledge, and pleasure)、という主題に分かれています(to delve into~)。 全部合わせて、これらは主の内的な力、すなわち霊的な力として知られます。シュリマッド・バーガヴァタムもまた、主の内的な力という主題を論じます。この優性なる力は3つの物質的な相によって特徴づけられる(to be qualified)主の劣性な、外的な力と相当に(quite)異なります。 主の優性な、霊的な力の一つの例は、ジーヴァです。ジーヴァは主の内的な力の産物であり、主の外的な力のそれではない、と理解することのできる者は、直ちにこれらの二つの力の間の違いを理解する(to grasp)ことができます。 第7段落 幻想(delusion)は現実の歪んだ映像(image)であり、主の外的なエネルギー、マーヤーの証明(hallmark、太鼓判)です。この幻想は、主の内的な、霊的な力の中には完全に不在です。ジーヴァは主の優性な、超越的なエネルギーの産物ですが、彼(ジーヴァ)は自分の体を自分自身であると見なす(to identify ~ as ~)ように幻惑されます(to become deluded into ~)。 いったんこの無明が消えると、彼らは直ちに体の実際の性質を理解することができます。幻想(illusion)は俗的な領域(plane)においては可能ですが、霊的なエネルギーにおいては決して可能ではありません。 第8段落 物質的な自然において可視的な多様性は、主の霊的なエネルギーの影響によるものです。言い換えると、物質自然は霊的なエネルギーの歪んだ反映に他なりません(~is but ~)。例えば、太陽光はいつも存在していますが(ever existing)、太陽光が水に反射されると、創造、維持、そして破壊という循環を受け入れなくてはならない、新しい光の源が生じます(there comes into being a new source of light)。 もともとの太陽は、もちろん、そのような変化によって縛られません。物質的な自然は幻想(illusory)です。時としてそれはあり、別のときにはありません。この幻想的で一時的な「あったりなかったりする」という存在が完全に取り除かれ、代わりに主の名前、形、性質、仲間、関連するもの、そして住みかが顕現するとき、人は、ここでニラスタクハカム、「物質的な世界の幻想的な顕れ(representation)から永遠に自由である」として(校正:has→ as)描写される、サテャムパラム、完全真理の水準(platform)にあります。 第9段落 ジーヴァは、主の周辺的な力と呼ばれてきています(has been referred to as)。ジーヴァは予測がつきません(unpredictable)。時として彼は物質的なエネルギーの統御の下にあり、そして別のときには霊的なエネルギーの庇護の下にあります。 しかし、至高の絶対に誤りのない(infallible)主は、ご自分のエネルギーのいずれの影響(sway、統治、揺れ動くこと)の下にも来られません。主は永遠に完全な独裁者(autocrat)、すべてのエネルギーの主人、至高の人格神、ヴァースデヴァであり続けられます。 すべてのエネルギーは主から放射し、そしてそのため主は至高のエネルギー的な原則でいらっしゃいます。スヴァ・ラート(「独立した」)とパラム(「至高の」)という二つの単語が、ある生命体(an entity)を描写するのに用いられるとき、そのとき彼(He)は必ず(must be)至高の人格神、すべての原因の永遠の原因です。 至高主が決してマーヤーの影響の下に来られないということは、シュリマッド・バーガヴァタムの他のところ(1.11.38)においても確認されています。 (サンスクリット引用) 「これは至高の人格神の神性(divinity)です。主は物質自然に触れられるにも関わらず、その性質によって影響されません。同様に、主の庇護の下に入った献身者も、物質的な性質によって影響されるようにはなりません(to become influenced)。」 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 。。。忘れた頃にやってくる災害のような頻度となっていて、まことに申し訳ございません。第1章の残り半分もできているので、近いうちに清書してお届けしようと思います。少数ながら熱心に読んでくださる皆様、いつもどうもありがとうございます。実は最近は私の年代者のコンピューターの調子があんまりよろしくなく、仕事に差し支えが出始めているのです。直りますように、というお祈りのほど、どうぞよろしくご協力くださいませ。 私は最近もまだ絵を描いていて、これは技術の上手下手に関わらず、ようやく絵が自分の道具と感じられるようになった感覚があって嬉しいです。せっかくですので無理矢理見せびらかすことにしましょう。
by ammolitering4
| 2016-02-10 10:06
| 「英知による放棄」
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