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ハリナムを見かけました

今日、バスに乗っていたらハリナムの歌声が聞こえてきました。あっ、ハリナムだ!と思いましたが、なにぶんバスの中からなので写真もちょっとしか写らなかったし、音もものの20秒くらい聞こえただけです。それでも、たったそれだけでも今日は良い日だったという気持ちになります。

なかなか更新していなくてすみません。1章分の翻訳ができてはいますが、まだ清書していないのです。先日までは3週間ほど日本に行ってました。日本は人がフレンドリーで清潔でとても過ごしやすかったのですが、社会からの無言のプレッシャーというのも大きいですね。不気味だなと感じる要素は多々あります。実家の近所には高齢化と過疎化に伴う空き家が多く、ある家では犬がつながれたままになっています。空き家の主が時折やってきてエサをやったり散歩に連れて行ったりしているそうですが、その「時折」というのがどれくらいのものなのかは分かりません。田んぼの真ん中のその家は、前を通る人もあまりなくて犬は一日中淋しい思いをしていることでしょう。犬はやせていて、まわりにはたくさんのフンが落ちています。これは明らかに動物虐待なので、どこかに通報するなり保護を求めるなりしたいのですが、そう言うと母は「誰にも何も言うな」と言いました。

母も犬をかわいそうに思っているのに、明らかな問題に対して声を上げると「誰が言ったのか?」という問題になることを恐れているのです。事情があるのだろう、仕方がないのだろう、と言う母の意見を無視して、ちょっと訪れただけの私が何かすることはできません。私は去っていきますが、母は私の言動の結果を受け止めて狭い田舎の社会で生きていかなくてはならないのです。犬は近所の人が見かねてときたま散歩に連れ出したりもしているようですが、このままだとそのうちに死ぬでしょう。かわいそうな人生だったなと思います。

明らかにおかしいことがあるのに、誰も何も言えない空気が充満している気がします。
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by ammolitering4 | 2015-06-14 12:45


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