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第31章 32段落まで

第12段落
ガーヤトリー・マントラに加えられたクリームという言葉は、ブラーマ・サムヒターの中で、至高神への愛の超越的な種、あるいはカーマ・ガーヤトリーの種として説明されています。対象は、常に若々しいキューピッドであるクリシュナであり、クリーム・マントラを発声することによってクリシュナが崇拝されます。

ゴパーラ・ターパニー・ウパニシャッドの中でも、「クリシュナがキューピッドとして語られるとき、人は主をこの物質世界のキューピッドと考えるべきではない」と述べられています。既に説明されたように、ヴリンダーヴァンはクリシュナの霊的なお住まいであり、キューピッドという言葉もまた、霊的で超越的です。

人は物質的なキューピッドとクリシュナを同じ水準にあると受け取るべきではありません。物質的なキューピッドは外的な肉と体の魅力を表しますが、霊的なキューピッドは、超魂が個々の魂を魅了するときの魅力です。

実際は、色情と性交は霊的な人生の中に存在しますが、霊魂が物質的な要素でできた体に入れられているとき(embodied in material elements)、その霊的な欲求は物質的な体を通して表現され、したがって歪んで反映されます。

人が実際にクリシュナ意識の科学を熟知するようになるとき、彼は、自分の性交への物質的な欲望は忌まわしく、他方で霊的な性交は望ましい、と理解することができます。

第13段落
霊的な性交には2種類あります。自己の本来的な立場に適ったものと、対象に適ったものです(訳注:one in accordance with the constitutional position of the self and the other in accordance with the object、これは意味がよく分かりません) 。

人がこの人生の真理を理解し、しかし完全に物質的な汚染から清められていないとき、彼は霊的な人生を理解するかもしれませんが、事実として超越的なお住まい、ヴリンダーヴァンに位置してはいません。

しかし、人が物質的な体の性的な欲求から自由になるとき、彼は実際にヴリンダーヴァンという至高のお住まいに至ることができます。人がそのように位置しているとき、彼はカーマ・ガーヤトリーとカーマ・ビージャ・マントラを発声することができます。

第14段落
それからラーマーナンダ・ラーヤは、「クリシュナは男性にも女性にも、動くものにも動かないものにも、どちらにも---実に、すべての生命体にとって魅力的である」と説明しました。この理由により、主は超越的なキューピッドと呼ばれます。

それからラーマーナンダ・ラーヤはシュリマッド・バーガヴァタムから「主が微笑みを浮かべてご自分の横笛を吹きながらヴラジャの高貴な娘たちの前に現れたとき、主はちょうどキューピッドのように見えた」と述べる一節(10.32.2)を引用しました。

第15段落
至高主と様々に異なる適性および関係を持つ、様々に異なる種類の献身者たちがいます(訳注:「いろいろな献身者がいて、それぞれに至高主と独自の関係を持っています」)。中心点はクリシュナなので、主とのどの一つの関係も、他のどの関係とも同じくらい良いものです。

バークティ・ラサームリタ・スィンドゥーに、次のように述べられています。「クリシュナはすべての喜びの宝庫であり、主はいつもご自分の体の霊的な輝きによってゴピーたちを魅了しています。主は特にターラカー、パーリ、シャーマー、そしてラリターを惹き付けます。

クリシュナは、最も重要なゴピーであるラーダーラーニーにとって、非常に愛しい方です。」(ちょうど)クリシュナのように、ゴピーたちはクリシュナの娯楽によって讃えられます。クリシュナとの様々に異なる種類の関係があり、そして特定の関係によってクリシュナに魅了されている者は、誰であれ、讃えられます。

第16段落
クリシュナは非常に美しく、超越的で魅力的なので、主は時としてご自分自身さえ惹き付けます。次の節はギータ・ゴヴィンダ(1.11)に現れます。

(サンスクリット引用)

「我が親愛なる友よ。クリシュナが春にご自分の体(personal body)の美しさを広げることでご自分の超越的な娯楽を楽しんでいらっしゃる様子を御覧なさい。主の柔らかい脚と手は、ちょうど最も美しい月のように、ゴピーたちの上に使われます。

主が彼女たちの体の様々な部分を抱擁なさるとき、主はとてもお美しいです。クリシュナは非常に美しいので、主はナーラーヤナさえも、そしてナーラーヤナと関わる幸運の女神さえも魅了なさいます。」

第17段落
シュリマッド・バーガヴァタム(10.89.58)において、ブーマー・プルシャ(マハーヴィシュヌ)はクリシュナに、「我が親愛なるクリシュナとアルジュナよ。私はただあなた方に会うためだけにブラーマナの息子たちを取りました」と言いました。

アルジュナはドゥヴァーラカーで若死にした何人かの若者を救おうとしましたが、彼が彼らを救うのに失敗したとき、クリシュナは彼をブーマー・プルシャのところに連れて行きました。そしてブーマー・プルシャがそれらの死んだ体を生きたもの(living entity)として差し出したとき、主は「あなた方はどちらも、世界で宗教的な原則を守り(to preserve、衰退から守る、保存する)、悪魔を滅ぼしているように見えます」とおっしゃいました。言い換えると、ブーマー・プルシャもまたクリシュナの美しさに惹かれ、主(ブーマー・プルシャ)はこの娯楽を単にクリシュナに会うための口実として作り上げました。

シュリマッド・バーガヴァタム(10.16.36)において、「大蛇カーリヤがクリシュナによって罰せられたあと、カーリヤの妻たちの一人がクリシュナに「親愛なる主よ。私たちは、幸運の女神でさえ、ただあなたに会うために数年間の禁欲を行ったときに(訳注:行ったというのに)、どうしてこの堕落した大蛇があなたの蓮の御足によって蹴られる機会を得たのか分かりません」と言った」と記録されています。(校正:最後の引用符が抜けている)

第18段落
クリシュナがどのようにご自分自身の美によって魅了されるかがラリタ・マーダーヴァ(8.34)に描写されています。ご自分の姿絵を見て、クリシュナは嘆きました(訳注:to lament、悲嘆にくれる様子を表しますが、ここでは「感嘆する」のほうが近いかもしれません)。「この絵のなんと素晴らしいことでしょう!それは、ちょうどそれがラーダーラーニーを惹き付けるように、私を惹き付けています。」

第9段落
クリシュナの美しさの要約を述べたあと、ラーマーナンダ・ラーヤは、シュリーマティー・ラーダーラーニーを筆頭とするクリシュナの霊的なエネルギーについて話し始めました。クリシュナは莫大なエネルギー的な拡張体をお持ちです。3つのエネルギーが主なものです。

内的エネルギー、外的エネルギー、そして周辺的なエネルギーです。これはヴィシュヌ・プラーナの6章において確認されています。そこで、「ヴィシュヌは霊的エネルギーと呼ばれる一つのエネルギーをお持ちであり、それは3つの方法で顕現する」と述べられています。

霊的なエネルギーが無知によって圧倒されるとき、それは周辺的なエネルギーと呼ばれます。霊的エネルギーそのものに関して言えば、それは3つの形で表されます。なぜなら、クリシュナは永遠性、喜び、そして知識の組み合わせだからです。

主の喜びに関して言えば、主の霊的なエネルギーは喜びを与える力として顕現します。主の永遠性はエネルギーとして顕現し、そして主の知識は霊的な完成として顕現します。ヴィシュヌ・プラーナ(1.12.69)において、次のように確認されています。

「クリシュナの喜びの力がクリシュナに超越的な喜びと至福を与えます。」このように、クリシュナが喜びを楽しみたいとき、主はフラーディニーとして知られるご自分自身の霊的な力を現されます。

第20段落
ご自分の霊的な形において、クリシュナはご自分の霊的な力をお楽しみになり、そしてそれがラーダー・クリシュナの娯楽の真髄(sum and substance)です。これらの娯楽は、高度に発達した献身者によってのみ理解され得ます。人は俗的な水準からラーダー・クリシュナの力と娯楽を理解しようとすべきではありません。一般に、人々はこれらを物質的であるとして誤解します。

第21段落
喜びの力がさらに凝縮するとき、それはマハーバーヴァと呼ばれます。クリシュナの永遠の恋人(consort、妃)であるシュリーマティー・ラーダーラーニーは、そのマハーバーヴァの人格化したものです。

このことに関して、ウッジヴァラ・ニーラマニ(4.3)の中でルーパ・ゴスヴァーミーは、「クリシュナとの愛において、ラーダーラーニーとチャンドラーヴァリーという二人の競争者がいる」と述べています。彼女らが比べられるとき、ラーダーラーニーのほうが優れているように見えます。

なぜなら、彼女はマハーバーヴァ・スヴァールパをお持ちだからです。マハーバーヴァ・スヴァールパ、すなわちマハーバーヴァの人格化したものは、ラーダーラーニーだけに当てはまります。マハーバーヴァは喜びの力に満ちており、そしてそれはクリシュナへの最高の愛の表れです。したがってラーダーラーニーは世界中でクリシュナの最愛の人として知られ、そして彼女の名はいつもラーダー・クリシュナとして、クリシュナと関連づけられています。

第22段落
ブラーマ・サムヒター(5.37)も、「クリシュナは霊的な世界においてご自分をご自分の喜びの力によって拡張し、これらの力はすべてクリシュナと異なるものではない」と確認します。クリシュナはいつもご自分の喜びの力の拡張体たちと共にいらっしゃいますが、主はあまねく存在なさいます。そのため、ブラーマーはゴヴィンダ、すべての原因の原因に、心からの敬意を捧げます。

第23段落
クリシュナが霊的な完成の最高の象徴であるように、ラーダーラーニーは、それによってクリシュナが満足させられる、その霊的な喜びの力の最高の象徴です。クリシュナは無限であるため、主を満足させるためにラーダーラーニーもまた無限です。

クリシュナは単にラーダーラーニーをご覧になることによって満足なさいますが、ラーダーラーニーはクリシュナがもっと彼女を楽しみたいと思うような方法で、ご自分を拡張なさいます。クリシュナはラーダーラーニーの喜びの力(訳注:の大きさ)を推定することができなかったので、主はラーダーラーニーの役割を受け取ることを決意し、そしてその組み合わせがシュリー・チャイタンニャ・マハープラブです。

第24段落
それからラーマーナンダ・ラーヤは、ラーダーラーニーをクリシュナの喜びの力の最高の象徴として説明し始めました。ラーダーラーニーはご自分をラリター、ヴィシャーカー、および、ご自分の他の内密な仲間たちとして知られる、様々に異なる形に拡張なさいます。

自著ウッジヴァラ・ニーラマニの中で、ルーパ・ゴスヴァーミーは、シュリーマティー・ラーダーラーニーの性質を説明します。彼は、ラーダーラーニーの体は本質的に(in itself)超越的な喜びの実際の進化だ、と指摘します。

その体は花とかぐわしい香りで飾られており、クリシュナとの超越的な愛を完全に備えています(is complete with)。それは主の喜びの力が人格化したものです。その超越的な体は3回沐浴します。最初は慈悲の水の中で、2回目は若々しい美しさの水の中で、そして最後に若々しい輝きの水の中でです。

そのように3回沐浴したあと、彼女の体は輝く衣類で覆われ、そして化粧品に比べられるクリシュナの個人的な美しさで飾られます。このように、彼女の美しさは最高の芸術性から成ります。彼女の体はまた、霊的な恍惚という装飾品でも飾られています。

---震えること、涙、硬直、発汗、息が詰まること、超越的な喜びを原因とする、すべての身体的な機能の中断、よろめき(訳注:stumbling、どもり、という意味もある)、高血圧、そして狂気です。

第25段落
装飾的で超越的な喜びの力は9つのしるしを顕現します。これらのうちの5つは、花輪で飾られた彼女の個人的な美しさの拡張によって顕現します。彼女の辛抱強い冷静さは、樟脳で洗い清められた覆い布に比べられます。

クリシュナへの彼女の内密な苦悩は彼女の髪のからまりであり、彼女の額にあるティラカは彼女の幸運です。ラーダーラーニーの聴覚は永遠にクリシュナの名と名声に固定されています。人の唇はビンロウの実を噛むことで赤くなります。

同様に、ラーダーラーニーの目の縁は、彼女のクリシュナへの完全な執着から黒ずみます。この黒さは、自然がラーダーとクリシュナと共にふざけるときに自然によって使われる軟膏に比べられます。ラーダーラーニーの微笑みは、ちょうど樟脳の味のようです。

彼女が良い香りのする部屋の中の、誇り高さという寝台に横たわるとき、別離の花輪が彼女の体の上で動きます。クリシュナへの恍惚的な愛情から、彼女の胸(訳注:breast、単数)は、怒りというブラウスで覆われます。

クリシュナのすべての女友達のうちで最高の方と評される彼女は、弦楽器を演奏なさいます。クリシュナがご自分の若々しい姿勢で立つとき、彼女はご自分の手を主の肩に置かれます。彼女は非常に多くの超越的な性質を持っておいでですが、いつもクリシュナへの奉仕にいそしんでいらっしゃいます。

第26段落
シュリーマティー・ラーダーラーニーは、時として苦難を含み、そして時として鎮静を含むスィーッディープタ・サーットヴィカの感情で飾られていらっしゃいます。すべての超越的な恍惚がシュリーマティー・ラーダーラーニーの体の中に顕現します。

スィーッディープタ・サーットヴィカの感情は、恋人が自制できない特定の感情によって圧倒されるときに顕現します。ラーダーラーニーはキラキンチタと呼ばれるもう一つの感情をお持ちであり、それは20の異なる方法で顕現します。これらの感情は部分的に、体、心そして習慣が原因で顕現します。

身体的な感情に関して言えば、それらは姿勢と動きにおいて顕現します。心の感情に関して言えば、それらは美しさ、輝き、顔色、香り(flavor、味わい)、話、寛大さ、そして辛抱強さとして顕現します。習慣的な感情に関して言えば、それらは娯楽、楽しみ、準備、そして忘却(forgetfulness)として顕現します。

第27段落
幸運のティラカはシュリーマティー・ラーダーラーニーの額にあり、そして彼女はプレマ・ヴァイチッテャのロケットペンダントもお持ちです。プレマ・ヴァイチッテャは、愛する者と愛される者(beloved、最愛の人)が会って、別離を恐れるときに顕現します。

第28段落
シュリーマティー・ラーダーラーニーは、クリシュナより15日年少です。彼女はいつもご自分の手をご自分の友人たちの肩の上に置き、そして彼女はいつもクリシュナとの娯楽について話し、考えます。彼女はいつもクリシュナにご自分の愛らしい語りによって一種の陶酔物を捧げ、そして彼女はいつも主の望みを叶える用意ができています。

言い換えると、彼女はシュリー・クリシュナのすべての要求に対して供給し、そして彼女はクリシュナの満足のための独特で非凡な性質をお持ちです。

第29段落
ゴヴィンダ・リーラームリタの中に、「クリシュナの愛情(Krishna's affection)のための培養地は誰ですか?答えは、それはただシュリーマティー・ラーダーラーニーだけ、というものです。クリシュナの最も愛すべき対象は誰ですか?答えは、それはただシュリーマティー・ラーダーラーニーだけで、他の誰でもない、というものです」と述べる一節があります。

髪の輝き、目のうるみ、そして乳房の張りは、すべてシュリーマティー・ラーディーカーのうちにある性質です。シュリーマティー・ラーディーカーだけがクリシュナのすべての望みを満たすことができます。他の誰もそうすることができません。

第30段落
サテャバーマーはシュリーマティー・ラーダーラーニーのもう一人の競争相手ですが、彼女はいつもシュリーマティー・ラーダーラーニーの水準に至りたいと望みます。ラーダーラーニーはすべての事柄において非常に熟達しているので、ヴラジャのすべての高貴な娘たちは、彼女から技芸を学ぶためにやってきます。

彼女は非常に並外れて美しいので、幸運の女神と、主シヴァの妻パールヴァティーでさえ、彼女の美の水準への上昇を望みます。宇宙の中で最も貞節な淑女であるとして知られるアルンドゥーティーは、シュリーマティー・ラーダーラーニーから貞節の水準を学びたいと思います。主クリシュナでさえラーダーラーニーの高度に超越的な性質を推定することができないので、普通の人にとってそれらを推定することは可能ではありません。

第31段落
ラーマーナンダ・ラーヤがラーダー・クリシュナの性質について語るのを聞いたあと、主チャイタンニャは彼から、彼らの間の愛の交換について聞きたいと望みました。ラーマーナンダ・ラーヤは、クリシュナをディーララリタとして描写しました。

非常に悪賢くて若々しい者、いつも冗談を言うことにおいて熟達している者、不安がない者、そしていつも自分の女友達に従順(訳注:subservient、卑屈な従順さを指す)である者を描写する言葉です。クリシュナはいつもラーダーラーニーとの恋愛にいそしんでいます。

そして主は、彼女とのご自分の好色な活動を楽しむために、ヴリンダーヴァンの茂みに隠れます(to take to~、隠れ場所を探して~に行く)。こうして主は、うまくご自分の好色な本能を満たします(to carry out、成し遂げる)。バークティ・ラサームリタ・スィンドゥーには次のように述べられています。

「性交にふけることに関するご自分の厚かましくて大胆な語りによって、クリシュナはシュリーマティー・ラーダーラーニーに目を閉じさせ、これを利用してクリシュナは彼女の乳房にたくさんの絵を描きました。これらの絵は、ラーダーラーニーの友人たちにとって、冗談を言う的(subject matter)の役割を果たしました(訳注:~は~を見て~をからかいました)。このように、クリシュナはいつも好色な活動にいそしんでおり、そして、こうして主はご自分の若々しい人生を成功させました。」

第32段落
これらの超越的な活動を聞いて、主チャイタンニャはおっしゃいました。「我が親愛なるラーマーナンダよ。シュリー・ラーダーとクリシュナの超越的な娯楽についてあなたが説明したことは、完全に正確です。それでも私はあなたからもっと聞きたいことがあります。」
by ammolitering4 | 2012-02-21 12:30 | 「主チャイタンニャの教え」


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