「主チャイタンニャの教え」を再開しました。少しずついきます。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 第17章 もともとの至高の人格神、主チャイタンニャ 第1段落 カヴィラージャ・クリシュナダーサ・ゴスヴァーミーに倣い、私たちは主チャイタンニャの蓮の御足に心からの敬意を捧げます。 第2段落 主チャイタンニャは次のように描写されています。「主は、孤独な者(forlorn、孤独で惨めで絶望的な様子)にとって、最も堕落した者にとって、唯一の避難場所(shelter、庇護を与えるもの)である。そして主は、霊的な知識が全く欠けている者にとって唯一の希望である。」献身奉仕という主の偉大な貢献について議論を試みましょう。 第3段落 至高に強力な主クリシュナは、5つの異なる力において顕現なさっています。主は比肩するもののない存在なのですが、5つの特定の霊的な目的に適うように、5つのあり方で顕現なさっています。そのような多様性は、単調な一体性(oneness)とは対照的に、永遠で、喜びに溢れています。 ヴェーダ文献から、私たちは「完全真理、至高の人格神は、ご自分の多様なエネルギーと共に永遠に存在なさる」と理解することができます。主チャイタンニャは多様なエネルギーのすべてと共にお現れにあり、そしてそれら(訳注:エネルギーの種類)は5つです。したがって主チャイタンニャは、多様なエネルギーを伴ったクリシュナである、と言われます。 第4段落 シュリー・チャイタンニャ・マハープラブおよび、ご自分の4人の仲間たち―――ニテャーナンダ・プラブ、アドヴァイタ・プラブ、ガダーダーラおよびシュリーヴァーサ―――としての主の顕現(appearance、現れ、降臨)に関して言えば、エネルギーとエネルギー的なもの(訳注:the energetic、エネルギーの源)の間に違いはありません。 至高主の(主ご自身と主の化身、拡張体、そしてエネルギーとしての)これらの5つの(訳注:ここでは4つしか挙げられていないが、エネルギーが2つと数えられる)の多様な顕現の中で、霊的な違いはありません。 それらは一つの完全真理において5つです(They are five in one Absolute Truth.)完全真理において(in)超越的な味わいを楽しむために、5つの多様な顕現があります。これらは、献身者の形、献身者の本質(identity、正体、身元)、献身者の化身、純粋な献身者、そして献身的なエネルギー、と呼ばれます。 第5段落 完全真理における5つの多様性のうち、主チャイタンニャの形はもともとの至高の人格神、クリシュナのそれです。主ニテャーナンダは至高主の最初の拡張体の顕現です。同様に、アドヴァイタ・プラブは至高主の化身です。 これらの3人―――チャイタンニャ、ニテャーナンダ、およびアドヴァイタ―――は、ヴィシュヌ・タットヴァ、すなわち至高の完全真理の区分に属します。シュリーヴァーサは純粋な献身者を表象し(to represent、代表する、表す)、そしてガダーダーラは純粋な献身の発達のための主の内的なエネルギーを表します。 したがって、ガダーダーラとシュリーヴァーサは、ヴィシュヌ・タットヴァに含まれているにも関わらず、至高主の従属的で多様なエネルギーです。言い換えると、彼らはエネルギー的な存在と異なるものではありませんが、超越的な関係を味わうために多様に顕現しています。(訳注:「エネルギー的な存在」とはエネルギーの源を指す。) 献身奉仕の過程全体が、崇拝する者と崇拝される者との間の関係における超越的な交換に関わっています。超越的な味わいのそのような多様な交換無くしては、献身奉仕は意味を持ちません。 第6段落 ヴェーダ文献(カター・ウパニシャッド)において、至高主はすべての生命体の中の至高の生命体である、と述べられています。無数の生命体が存在しますが、至高の完全神(the Supreme Absolute Godhead)である生命体は一つです。 単数の生命体と複数の生命体の違いは、単数の生命体がすべての主である、ということです。主チャイタンニャはその至高の生命体であり、そして主は無数の堕落した生命体を改心させるために降臨なさいました。 言い換えると、主チャイタンニャの降臨の特定の目的は、「すべての生命体の無数の人格を支配し維持している一人の至高の人格神がいる」というヴェーダの事実を確定することでした。非人格主義者(マーヤーヴァーディー)の哲学者はこれを理解することができないので、至高存在と多くの生命体との間の関係の本当の性質について一般の人々を啓蒙するために、主チャイタンニャは降臨なさいました。 第7段落 バガヴァッド・ギーターにおけるクリシュナの最後の教えは、すべての人は他のすべての仕事(engagement)を放棄して主に献身奉仕を捧げるべきである、というものでした。しかし、クリシュナが去った(disappearance)後、知性において劣る人々が主を誤解しました。 彼らはマーヤーヴァーディー哲学に侵されました。それは非常に多くの精神的な推量者を生み出し、人々は完全真理と生命体の本当の立場を忘れました。したがって、主クリシュナに近付く方法をこの物質世界の堕落した魂に教えるために、主シュリー・クリシュナご自身が、主チャイタンニャとして再びお現れになりました。 バガヴァッド・ギーターは、「人はすべてを放棄して、この物質的な執着の世界と決別(be done with)すべきだ」と教えます。主クリシュナの純粋な献身者と、主チャイタンニャの哲学を辿る者は、全く同じです(one and the same)。 チャイタンニャの哲学は、「人はすべてを放棄して、神、すなわちクリシュナを崇拝すべきだ」というものです。クリシュナは、至高主、至高の人格神として、ご自分を至高主であると示して、同じ言葉を語られました。しかし、マーヤーヴァーディー哲学者たちは主を誤解しました。 したがって主チャイタンニャは、状況を明らかにするために、主クリシュナの教えを繰り返しておっしゃいました。「人は自分を、クリシュナと同じくらい良い、と宣言すべきではなく、クリシュナを至高主として崇拝すべきです。」 第8段落 私たちは、もしも主チャイタンニャを制約された魂として受け入れるなら、大変な間違いを犯します。主は、至高の完全真理、至高の人格神、シュリー・クリシュナご自身として理解されるべきです。したがって、チャイタンニャ・チャリタームリタにおいて、主チャイタンニャについてこう述べられています。 「クリシュナは今、ご自分の5つの多様な顕現において存在しておられる。」人が汚染されていない徳に位置しない限り、主チャイタンニャを至高の人格神ご自身として理解するのは非常に困難です。そのため、主チャイタンニャを理解するためには、人は主チャイタンニャの直接の弟子たち―――6人のゴスヴァーミーたち―――に(従い)、そして特にシュリーラ・ジーヴァ・ゴスヴァーミーによって計画された道(the path chalked out by)を辿らねばなりません。 第9段落 もっとも驚愕すべき事実は、至高の人格神クリシュナであるにも関わらず、主チャイタンニャが決してご自分をクリシュナとして表されなかったことです。むしろ、知性的な献身者によって主クリシュナであると察せられて主クリシュナと呼ばれたときはいつでも、主はそれを否定しました。 実に、主は「人は至高主と呼ばれるべきではない」と抗議しながら、時としてご自分の耳を手で覆われました。間接的に、主はマーヤーヴァーディー哲学者たちに、「人は、偽って至高主の振りをして、そうすることで人々を誤って導くべきではない」と教えていらっしゃいました。 追従者たちもまた、誰も彼もを至高の人格神として受け入れるほど愚かであるべきではありません。人は、聖典を調べ、問題の人物の活動を見ることによって、(訳注:その人を)試験すべきです。しかし人は、主チャイタンニャと主の5つの多様な顕現を、普通の人間であるとして誤解すべきではありません。 主チャイタンニャは至高の人格神クリシュナご自身です。主チャイタンニャの良いところ(the beauty)は、主は至高神であるにも関わらず、すべての制約された魂に献身奉仕はいかになされるべきかを教えるために、偉大な献身者としておいでになった、ということです。 献身奉仕に興味のある制約された魂は、献身奉仕によってどうやってクリシュナに至れるかを学ぶために、主チャイタンニャの模範的な軌跡を辿るべきです。このように、いかに献身奉仕においてご自分に近付くべきかを、至高主ご自身が制約された魂に教えられます。 第10段落 至高主の5つの多様な顕現を分析的に研究することによって、私たちは、主シュリー・チャイタンニャ・マハープラブが至高の完全存在であって、そして主ニテャーナンダが至高の完全真理の非常に(関係が)近い(immediate)拡張体であることを知るようになることができます。 私たちはまた、アドヴァイター・プラブもまた至高の人格神の区分にあるけれど、主チャイタンニャとニテャーナンダ・プラブに従属している、ということを理解するようになることができます。至高の人格神と主の非常に(関係が)近い従属的な拡張体は、他の二つ―――つまり内的な力の表象と周辺的な力の表象―――にとって崇拝の対象です。 内的な力の表象であるガダーダーラは内密な献身者を表し、そして周辺的な力の表象は純粋な献身者です。これらの両方とも他の三つの区分の崇拝者ですが、これらのすべてが至高の人格神、シュリー・チャイタンニャ・マハープラブへの超越的な奉仕に携わっています。
by ammolitering4
| 2012-01-22 22:37
| 「主チャイタンニャの教え」
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