第7章

第7章 夜と昼の夢

シュリーラ・プラブパーダと大学生の間のこの会話は、1974年1月にロサンゼルスで交わされました。

学生:  ご本の中で、あなたは「この世界は夢のようなものだ」とおっしゃいます。

SP:  そうです。それは夢です。

学生:  どうして夢なのですか?

SP:  例えば、昨夜あなたは幾らかの夢を見ました。しかし今では、それは何の価値もありません。それは去ってしまいました。そして再び、今夜眠るとき、あなたはこれらすべてのことを忘れて夢を見ます。今夜、夢を見ているとき、あなたは「私はこの家を持っている、私には妻がいる」など覚えていません。あなたはすべてを忘れます。ですから、このすべては夢です。

学生:  それは実在している(true)ですか、それとも実在していないのですか?

SP:  どうして実在しているでしょう?夜にはあなたはそれを忘れます。眠っているとき、あなたは自分には妻がいて、自分はベッドの上で眠っているのだということを覚えていますか?夢の中で三千マイルだか離れたところに行って何か全く違うものを見るとき、あなたは自分には住む家があるということを覚えていますか?

学生:  いいえ。

SP:  ですから、これは夢です。今夜、あなたが見ているものは単なる夢になります。ちょうどあなたが昨夜見たもののように。今では、あなたはそれが単なる夢だったことを知っています。ですから、どちらも夢です。あなたは訪問者であるに過ぎません。それだけです。あなたは、この夢やあの夢を見ています。霊魂であるあなたは現実(factual、事実の)です。しかし、あなたの物質的な体と、あなたが見ている物質的な環境、これは夢です。

学生:  しかし私は、この経験は実在であり、私の夢はそうではない、という気がしてます。(訳注:この二つの間の)違いは何なので。。。

SP:  (訳注:話を遮って)いいえ。この経験はすべて非実在です!どうしてそれが実在であり得るでしょう?もしもそれが実在であるなら、どうしてあなたはそれを夜には忘れるのですか?もしもそれが実在なら、どうしてあなたはそれを忘れられるのですか?夜には、あなたはこれらすべてを覚えていますか?

学生:  私は覚えていません。

SP:  それでは、どうしてそれが実在であり得るでしょう?ちょうどあなたが昨夜見た夢を覚えておらず、そのためそれを「夢」と呼ぶように、同様にこの経験も、あなたはそれを夜には忘れるので、これもまた夢です。

学生:  でも私には(訳注:~という気がするのですが)。。。

SP:  (訳注:話を遮って)これは昼の夢、あれは夜の夢です。それだけです。夜に夢を見るとき、そのときあなたはそれを本当のものとして知覚します。そうです。あなたはそれが本物だと思います。それは夢です。しかし、あなたは叫んでいます。「トラがいる!トラだ!トラだ!」

トラはどこですか?しかしあなたはそれを、トラを事実として見ます。「私はトラに殺されようとしている!」しかし、トラがどこにいますか?あるいは、あなたは誰か美しい娘を抱きしめている夢を見ます。その美しい娘はどこにいますか?しかし、それは実際に起こっています。

学生:  起こっているのですか?

SP:  ある意味では、それは起こっています。なぜなら、精液の放出があるからです。夢精です。しかし、その娘はどこですか?それは夢ではありませんか?しかし同様に、このいわゆる現実の人生という経験もまた夢です。あなたは現実という印象を得ていますが、しかしそれは夢です。

したがってそれはマーヤー・スカーヤ、幻想の幸せと呼ばれます。あなたの夜の間の幸せと、あなたの昼間の幸せは、同じものです。夜にはあなたは素敵な美しい娘を抱きしめている夢を見ていますが、そのようなものはありません。

同様に昼間でも、あなたが達成している「発展」は何であれ、これもまたそのようなものです。マーヤー・スカーヤ、あなたは「この方法は私を幸せにするだろう」とか「あの方法は私を幸せにするだろう」などと夢見ていますが、しかしすべてが(the whole process)が単なる夢です。

あなたはこの昼間の夢を現実として受け止めています。なぜなら、それは長く続くからです。夜に夢を見るとき、長さはたった30分です。しかし、この昼間の夢は12時間かそれ以上続きます。それが違いです。これは12時間の夢で、あれは30分の夢です。しかし実際はどちらも夢です。一方は12時間続く夢なので、あなたはそれを本物として受け入れています。それは幻想と呼ばれます。

学生:  幻想ですか。

SP:  はい。。。あなたは動物と自分の間の区別をつけていますが、しかしあなたは、ちょうど動物が死ぬように自分もまた死ぬのだということを忘れています。では、あなたの発達はどこにありますか?あなたは永遠に留まるのですか?あなたもまた死にます。それでは、動物より優れたあなたの発達はどこにありますか?

それはヴェーダ文献に述べられています。(サンスクリット引用)食べること、眠ること、性交すること、および身を守ることというこの仕事は、これは動物の仕事でもあります。そしてあなたも同じことをしています。では、あなたは動物とはどう違うのですか?あなたは死にます。動物(も)死にます。

しかし、もしもあなたが「私は100年して死に、このアリは一時間して死にます」と言うなら、それは(訳注:アリは非現実であり)あなたは現実の中にいる、ということを意味するのではありません。それは時間の問題です。あるいは、この巨大な宇宙をご覧なさい。それもすべて滅ぼされます。あなたの体が滅ぼされるように、この宇宙もまた滅ぼされます。壊滅、崩壊。自然のあり方、、、すべてが崩壊します。

(改行)したがって、それは夢です。それは長く続く夢です。それだけです。他の何でもありません。しかし、この人間の体を持つことの利点は、この夢の中であなたは現実を、神を認識することができるということです。それが利点です。ですから、もしもあなたがこの夢を利用しないなら、それならあなたはすべてを得損なっています。

学生:  では、私は半分眠っているのですか?

SP:  そうです。これが状況です。したがって、ヴェーダ文献は言います。ウッティスター、「起きなさい!起きなさい!」、ジャーグラタ、「目覚めなさい!」、プラーピャ・ヴァラーン・ニボダータ、「今、あなたは機会を得ました。それを活用しなさい」、タマスィ・マー・ジョテル・ガマ、「暗闇の中に留まっていてはいけません。光のもとに来なさい」。これらがヴェーダの命令です。そして私たちは同じことを教えています。「現実がここにあります。クリシュナです。この暗いところに留まっていてはいけません。この、より高い意識のところに来なさい。」
[PR]
by ammolitering4 | 2011-04-03 14:39 | 「ハレ・クリシュナの挑戦」


<< 第8章 第6章 >>