第4章

第4章 脳のない社会について

シュリーラ・プラブパーダと国際労働機関のチャールズ・ヘニス氏(以下、Mr.H)との間の次の会話は、1974年5月にジュネーブにおいて交わされました。

Mr.H:  私は国連組織の一部である国際労働機関で働いています。私たちは世界のほぼすべての国の、すべての労働者の保護と福祉に関わっています。

SP:  ヴェーダ文献は、知識層、管理層、商業層、労働層という、4つの社会的な階層を描写しています。労働者は社会という体の脚として働きます。しかし、脚は頭によって導かれねばなりません。社会的な体のその頭は知識階級です。国連は社会の体の脚の世話をしていますが、彼らは脳、知識階級のためには何をしていますか?

Mr.H:  私たちは、労働者が社会の経済的な報酬において、その正しい配分を得るようにしたいと思っています。

SP:  しかし私の論点は、もしも社会の頭をおろそかにするなら、そうすればあなたが脚に注意を払うにも関わらず、物事はうまくいかないということです。なぜなら、脳が正しく機能していないからです。

Mr.H:  しかし、これも社会の重要な側面です。そう思いませんか?私たちは世界の労働者の割り当てを改善することを目的としています。

SP:  アメリカでは、労働者階級は非常に大きな給与を得ています。しかし、彼らは脳によって、知識階級によって導かれていないので、彼らは単に自分たちのお金をお酒を飲むことに費やします。

Mr.H:  良いものが悪用されているということは、それを悪いものにするわけではありません。

SP:  要点は、すべての人が脳によって導かれているべきであるということです。それが社会を組織するための唯一の方法です。何らの知性もなくロバのように一生懸命に働くことの価値は何ですか?

Mr.H:  人に自分の脳を使うように強要することはできません。

SP:  したがって、国連は皆が幸せになるように、社会の脳として機能して他者を導く、理想的な知性的な人々の階層を支えるべきです。

Mr.H:  世界中のすべての社会に、神父などの(priestly)階層、哲学的な指導者たちの階層がいると思いますが。

SP:  神父などの階層!聖書には「汝、殺すなかれ」と書いてあります。しかし、神父たちはこれを自分たち自身の気まぐれに合うように改ざんしました。彼らは、罪のない動物たちを殺すために、何千もの巨大な屠殺場を許すことによって、殺すことを是認しました。

どうしてそのようないわゆる「神父」が導くことができるでしょう?私たちは非常に多くのキリスト教徒の紳士たちと神父たちに、これについて尋ねました。「あなた方の聖書は「汝、殺すなかれ」と教えています。なぜあなた方はこの戒律を犯しているのですか?」

彼らは私にあいまいな答えを与えます。彼らは人々に何が罪深いかということさえ教えていません。それは社会に脳が欠けていることを意味します。

Mr.H:  私の組織は人々の脳とは直接関わっていません。

SP:  あなたの組織は直接関わっていないかもしれません。しかし、もしも人間の社会に脳がないなら、それならあなたがどんなに組織を作っても、人々は決して幸せになれません。もしも人々が社会の知性的な階級によって、徳のある行いと罪深い行いとの間に区別をつける方法を教えられないなら、それなら彼らは動物よりも優れたものではありません。

Mr.H:  もちろん、あなたが徳のある行いと罪深い行いの間の区別についてお話しになるときは、、、

SP:  彼らはもはやそのような区別に気づきません。しかし、私たちのクリシュナ意識教会においては、私は私の生徒たちに一番最初から罪深い行いを避けるように教えます。彼らは、すべての肉食、賭け事、不道徳な性交、そして陶酔物を完全に放棄しなければなりません。

そして今、彼らの性質と行いを他の誰ものそれと比べてごらんなさい。キリスト教の神父たちでさえ驚きます。彼らは言います。「これらの少年たちは、私たちの少年たちです。あなたの運動に加わる前は全く教会に来なかったのに、今では彼らは神に夢中です。これはどういうわけですか?」道では、人々が尋ねます。「あなたたちはアメリカ人ですか?」

(改行)  分かりますか?すべてのことが正しい導きによって改正され得るのです。しかし、もしも社会に脳がないなら、あなたは非常に多くの組織を作ることができますが、人々は苦しみ続けます。それが自然の法律なのです。もしも人々が罪深いなら、彼らは苦しまねばなりません。

Mr.H:  私は、国際的な組織に人々を洗脳する(to indoctrinate、教義などを教え込む)ことを期待できるとは思いません。

SP:  どうしてできないのですか?それは国際的、、、すべての人(のため)であるべきなのです。国連は国際的な活動のためのものです。ですから私たちの提案は、社会の脳として機能する一流の知性的な人々の国際的な組織を国連が維持する、ということです。そうすれば人々は幸せになります。しかし、もしもあなたが手や脚を指示無くして、脳無くして働かせ続けたいと望むなら、そうすれば、あなたは決して成功しません。

Mr.H:  あのう、私は自分のことを人類に仕える従者だと考えています。人々が互いを理解するのを助け、世界のほんの少し良くなることを願って(働いています)。私は今、労働者の教育プログラムを組織しようとしています、、、

SP:  しかし、どうか理解しようとしてください。私は社会の脳という点を強調しています。もしも理想的な階級の人々がいないなら、もしも脳が正しく機能していないなら、それならあなたがどれだけ教育したり組織したりしても、それらは成功しないのです。国連はすべての人間社会のための組織です。しかし、国連には実際に脳の組織と呼ばれ得る部門がありません。

Mr.H:  それはその通りです。

SP:  それが私の論点なのです。

Mr.H:  私たちは、私たちの加盟国の指導者たちの従者であるに過ぎません。もしもニクソン氏と他のすべての国家の頭首たちが脳を持たないなら、それならあいにく国連が彼らに脳を与えるためになし得ることは何もありません。

SP:  それならあなたの大きな組織は単に死体の飾りに過ぎません。脳のない体は死体です。あなたは心ゆくまで死体を飾り立てるかもしれません。しかし、それが何の役に立ちますか?脳、すなわち社会において何が正しくて何が間違っているかを他者に教える階層の人々が欠けているなら、それなら社会的な体は死んでいます。あるいは頭が欠けています。そして、あなたが為す仕事は何であれ、単に死体のための無駄な装飾です。
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by ammolitering4 | 2011-03-27 14:58 | 「ハレ・クリシュナの挑戦」


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