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第16章 第48段落まで

第22段落
あるとき、偉大な賢人たちが主ナーラーヤナを訪れた後でヴァイクンターから帰っていたとき、プラヤーグの森の中に幸運にもナーラダ・ムニと出会った狩人がいました。ナーラダは、ガンジス河とヤムナー河の合流地点で沐浴するためにプラヤーグに来ました。

森の中を通っている間に、ナーラダは地面に横たわっている鳥を見ました。鳥は矢で射抜かれて半殺しになっており、あわれに鳴いていました。さらに、ナーラダは激痛に苦しんでばたばたしている鹿を見ました。さらに、彼はイノシシが苦しんでいるのを見て、それから別のところではウサギが痛みにひきつっているのを見ました。

これらすべてのことが彼に強い同情心を引き起こしました。そして彼は考え始めました。「このような罪を犯した愚かしい者は誰だろう?」主の献身者は一般に生命体の悲惨さに対して同情的です。そして、偉大な賢人ナーラダであれば言うまでもありません。

彼はこの光景に非常に悲しみ(aggrieved、悲しむ、憤慨する)、そして少し行くと彼は弓と矢を持って狩りをしている狩人を見ました。狩人の肌色は非常に黒く、彼の目は血走っていました。ヤマラージャ、「死」、の仲間のように見えて、彼が自分の弓と矢を持ってそこに立っているのを見るだけでさえ危険であるように見受けられました。

彼を見て、ナーラダ・ムニは彼に近づくために森にさらに深く入りました。ナーラダ・ムニが森を通り抜けると、狩人のわなにかかっていたすべての動物たちは(訳注:ナーラダ・ムニが逃がしてやったので)逃げました。

狩人はこれに対して非常に怒り、彼はいまにもナーラダをひどい名で呼びそうになりました(訳注:汚い言葉で罵る)。しかし、聖人的なナーラダの影響により、狩人はそのような侮辱を口にすることができませんでした。その代わり、丁寧な物腰で彼はナーラダに尋ねました。

「旦那様、なぜあなたは私が狩りをしているときにここにいらしたのですか?あなたは普通の道から外れて迷われたのですか?あなたがここにいらしたので、私のわなにかかっていたすべての動物たちは逃げてしまいました。」

第23段落
「そうです。すみません」とナーラダは答えました。「私は、自分自身の道を見つけ(to find my own path)、あなたに尋ねるために(and to inquire from you)来ました。(訳注:「私は迷ったのであなたに道を聞きに来ました」。実際は道に迷っていたわけではないが、あえて迷っている振りをしている。)

私は道にたくさんのイノシシと鹿とウサギがいるのを見ました。彼らは森の地面に半殺しの状態で倒れてのたうちまわっています。誰がこれらの罪深い行いをしたのですか?」

第24段落
「あなたがご覧になったことは、すべてそれで良いのです(all right)」と狩人は答えました。「それは私がしたことです。」

第25段落
「もしあなたがこれらすべての気の毒な動物たちを狩っているのなら、なぜあなたは彼らを一時に(いちどきに)殺さないのですか?」とナーラダは尋ねました。「あなたは彼らを半殺しにします。そして彼らは、自分の死の激痛の中で苦しんでいます。これは大いなる罪です。

もしもあなたが動物を殺したいなら、なぜあなたはそれを完全に殺さないのですか?なぜあなたはそれを半殺しの状態で放置し、のた打ち回りながら死ぬにまかせるのですか?」

第26段落
「我が親愛なるご主人様」と狩人は答えました。「私の名前はムリガーリ、動物の敵です。私は単に、動物を半殺しにしてのたうち回るにまかせろと私に教えた、父の教えに従っているだけです。半殺しにされた動物が苦しむとき、私はそれに大いなる喜びを感じます。」

第27段落
「私はあなたにただ一つのことだけを乞い願います」とナーラダは懇願しました。「どうかそれを受け入れてください。」

第28段落
「おお、もちろんです、旦那様。私はあなたに何なりとお望みのものを差し上げましょう」と狩人は言いました。「もしあなたが動物の皮をお望みなら、私の家へおいでください。私はトラや鹿を含め、多くの動物の皮を持っています。私はあなたに何でもお好きなものを差し上げます。」

第29段落
「私はそのようなものは欲しくありません」とナーラダは答えました。「しかし、私は他のものを望んでいます。もしもあなたが親切にもそれを叶えてくださるなら、私はあなたに言いましょう。どうか、明日からは、動物を殺すときはいつも、どうかそれを完全に殺してください。半殺しのままにしないでください。」

第30段落
「我が親愛なる旦那様、あなたは私に何を求めていらっしゃるのですか?動物を半殺しにすることと、それを完全に殺すことの違いは何ですか?」

第31段落
「もしもあなたが動物を半殺しにすれば、彼らは大いに苦しみます」とナーラダは説明しました。「そして、もしもあなたが他の生命体に過度の苦しみを与えるなら、あなたは大いなる罪を犯します。あなたが動物を完全に殺すときには大きな罪が生じますが、半殺しにするときには罪はもっと大きいのです。実に、あなたが半殺しの動物に与える苦しみは、来世においてあなたによって受け入れられなければなりません。」

第32段落
狩人は非常に罪深かったのですが、彼の心は柔らかくなり、ナーラダのような偉大な献身者との関わりの力によって、彼は自分の罪を恐れるようになりました。はなはだしく罪深い者は、罪を犯すことを全く恐れていませんが、ここで私たちは、ナーラダのような偉大な献身者との関わりにおいて彼の浄化が始まったので、狩人が自分の罪深い行いを恐れるようになったのを見ることができます。

したがって狩人は答えました。「我が親愛なる旦那様。ほんの子供のころから、私は動物をこうやって殺すように教えられました。どうか、どうしたら私はこれまで積み重ねたすべての罪と罪深い行いを捨てることができるかを教えてください。私はあなたの足元に服従します。どうか私を、私が過去に犯した罪深い行いのすべての反応から救ってください。そして、私が自由になれるように、私を正しい道へ導いてください。」

第33段落
「もしもあなたが実際に私の教えに従いたいなら、私はそれによってあなたが罪深い反応から自由になる本当の道を教えます。」

第34段落
「私は躊躇せずに何であれあなたがおっしゃることに従います」と狩人は同意しました。

第35段落
それからナーラダは彼に、まず弓を壊すように言いました。そうして初めて彼は解放への道を教えるのです。

第36段落
「あなたは私に弓を壊すようにとおっしゃいます」と狩人は抗議しました。「しかし、もしも私がそれを壊せば、私の生計の道は何になりますか?」

第37段落
「あなたの生計について心配してはなりません」とナーラダは言いました。「私はあなたに生きるのに十分な穀物を送ります。」

第38段落
それから狩人は弓を壊し、ナーラダの足元にひれ伏しました。ナーラダは彼を立たせ、彼に教えました。「家に帰り、あなたが持っているお金と価値のある物をすべて献身者とブラーマナに与えなさい。それから戻ってきて、単に一枚の服だけを着て私に従いなさい。

川の土手に小さなわらぶきの家を建て、その家のそばにトゥラスィーの木(の種)を撒きなさい。(訳注:to sow、通常は「種を蒔く」という動作を表すが、この場合は苗木でしょうか?)トゥラスィーの木の周りを(儀式的に)歩き、毎日一枚の落ちた葉を味わいなさい。

そして何よりも(above all)、いつも「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、ハレ、ハレ。ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ、ラーマ、ハレ、ハレ」を唱えなさい。あなたの生計に関して言えば、私はあなたに穀物を送ります。しかし、あなたは自分自身とあなたの妻に必要な穀物だけを受け入れます。」

第39段落
ナーラダはそれから半殺しの動物たちを救い、そしてひどい状態から解放されて、彼らは逃げました。ナーラダがこの奇跡をなすのを見て、色の黒い狩人は驚きに打たれました。ナーラダを家に連れ帰った後、彼は再び彼の足元にひれ伏しました。

第40段落
ナーラダは自分の場所に戻り、そして狩人は家に帰ったあとナーラダが彼に与えた教えを実行し始めました。その間、狩人が献身者になったという噂がすべての村々に広がりました。結果として、村の住人たちが新しいヴァイシュナヴァを見に来ました。

聖なる人に会いに行くときは、穀物と果物を持っていくのがヴェーダの習慣なので、そしてすべての村人たちは狩人が偉大な献身者になったのを見たので、彼らは食べ物をたずさえて行きました。こうして毎日彼は穀物と果物を与えられました。とてもたくさんだったので、10人から20人の人々がそこで食べることができました。ナーラダの教えに従って、彼は自分と妻が生きるのに必要な分以上のものは、何も受け入れませんでした。


第41段落
何日かした後(訳注:After some days had passed、この場合は現代の感覚の「数日」とは異なるでしょう)、ナーラダは自分の友人のパルヴァタ・ムニに言いました。「私には弟子がいます。彼に会いに行って、元気にしているか(doing well)見てみましょう。」

第42段落
ナーラダとパルヴァタという二人の聖人が狩人の家に行ったとき、狩人は自分の霊的指導者が遠くから来るのを見て、大いなる敬意をもって彼に近づき始めました。偉大な賢人たちに挨拶をしに行く途中で、狩人は自分の前の地面にアリがいて、それが自分の行く道を妨げているのを見ました。

賢人たちのもとに着いたとき、彼は彼らの前にひれ伏そうとしましたが、アリがたくさんいたので、それらをつぶさないでひれ伏すことができませんでした。そのため彼はゆっくりと自分の布でアリを追い払いました。

狩人がこのようにアリの命を救おうとしているのを見たとき、ナーラダはスカンダ・プラーナの一節を思い出しました。「主の献身者が誰に対しても、アリに対してさえも何らの痛みも与える傾向がないのはすばらしいではありませんか?」

第43段落
狩人はかつては動物を半殺しにすることに大いなる喜びを感じていましたが、主の偉大な献身者になったので、彼はアリにさえ痛みを与えるつもりがありませんでした。狩人は二人の賢人を自分の家に招きいれ、彼らに座るところを勧め、水を持ってきて彼らの足を洗い、飲み水を差し出し(took water to them to drink)、そして最後に彼と彼の妻は二人とも、自分たちの頭で水に触れました(訳注:touched the water with their heads、これはどういう仕草でしょうか?)。

この後、彼らは恍惚を感じ始め、「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、ハレ、ハレ。ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ、ラーマ、ハレ、ハレ」を歌って踊り始めました。彼らは両腕を高く上げ、服を振り乱して踊りました。

狩人の体の中にこの至高神への愛の恍惚感が顕現するのを二人の偉大な賢人たちが見たとき、パルヴァタ・ムニはナーラダに言いました。「あなたはタッチストーン(訳注:触れたものがすべて金になるという物質)です。あなたとの関わりによって、偉大な狩人でさえ偉大な献身者に変わったからです。」

第44段落
スカンダ・プラーナには次のような節があります。「我が親愛なるデヴァルシ(ナーラダ)よ。あなたは栄光に溢れています。そして、あなたの慈悲によって、最も低い生物、すなわち動物を狩る者でさえもまた、献身の道に上げられ、クリシュナへの超越的な愛着に至りました。」

第45段落
ようやく(At length)、ナーラダは狩人だった献身者に聞きました。「あなたは定期的に食べ物を得ていますか?」

第46段落
「あなたは非常に多くの人を送ってくださいます」と狩人は答えました。「そして彼らは非常に多くの食べ物を持ってくるので、私たちはそれらを食べ始めることができません。」

第47段落
「それはよろしい」とナーラダは答えました。「あなたが得ているものは、何であれ、それでよろしい。では、そのようにあなたの献身奉仕を続けなさい。」

第48段落
ナーラダがこう言ったあと、ナーラダとパルヴァタ・ムニは狩人の家から消えました。主チャイタンニャは、狩人でさえ純粋な献身者の影響によってクリシュナへの献身奉仕に携わることができるということを示すために、この話を語られました。
by ammolitering4 | 2011-03-06 01:01 | 「主チャイタンニャの教え」 | Comments(0)
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