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第9章 クリシュナの財産

第9章 クリシュナの財産(opulence、富裕さ, ぜいたくさ;豊富 )

第1段落
主チャイタンニャは、無明にあって洗練されていない人々に特に慈悲深くていらっしゃいます。そのため、主の名前はパティタパーヴァナ、すなわち「最も堕落した制約された魂を救う方」でもあります。たとえ制約された魂が最低の位置にまで堕落していたとしても、もしもその人が純粋(innocent、無罪、無邪気、悪気のない)であるなら、霊的な科学において進歩することは可能です。

サナータナ・ゴスヴァーミーはヒンズー社会の制度に照らせば堕落していると考えられていました。イスラム教の政府に奉仕をしていたからです(訳注:働いていたからです)。実際に、彼は自分の仕事のせいでブラーマナの社会から破門されていました。しかし彼は誠実な魂であったので、主チャイタンニャは彼にたくさんの霊的な情報を与えることによって、特別な恩寵をお示しになりました。

第2段落
主は次に霊的な天空における様々な霊的な惑星の位置づけについて説明なさいました。霊的な惑星はヴァイクンターの惑星としても知られています。物質的な創造の宇宙には限られた大きさがありますが、ヴァイクンターの惑星に関して言えば、その大きさには限りがありません。それらは霊的だからです。

主チャイタンニャはサナータナ・ゴスヴァーミーに、一つ一つのヴァイクンターの惑星はどれも何百万マイルも何十億マイルもある(訳注:途方も無く大きい)、とお知らせになりました。これらの惑星の一つ一つは無限の広がりをもっており、その一つ一つに六つの財産、すなわち富、力、知識、美、名声、そして放棄を完全に備えた住人がいます。

これらのヴァイクンターの惑星の一つ一つにクリシュナの拡張体がご自分の永遠の住処を持っていらっしゃいます。そして、クリシュナご自身はクリシュナ・ロカあるいはゴロカ・ヴリンダーヴァンと呼ばれるもともとの永遠の住みかをお持ちです。

第3段落
この宇宙では、最も大きな惑星でさえ天空の一角に位置しています。太陽は地球よりも何千倍も大きいですが、それでも天空の一角に位置しています。同様に、無限大の惑星の一つ一つは、無限の大きさであるにも関わらず、ブラーマジョティとして知られる霊的な天空の一角に位置しています。

ブラーマ・サムヒターにおいて、このブラーマジョティは(サンスクリット引用)、すなわち「分けられず(undivided)、無限であり、物質自然の相のカケラもない」と描写されています。すべてのヴァイクンターの惑星は蓮の花の花びらのようであり、クリシュナ・ロカあるいはゴロカ・ヴリンダーヴァンと呼ばれる、その蓮の主要な部分が、すべてのヴァイクンターの中心です。

したがって、ここで描写されているように、様々な形をとったクリシュナの拡張体、ならびに霊的な天空の中の霊的な惑星にある主の様々なお住まいは無限です。ブラーマーやシヴァのような半神でさえ、ヴァイクンターの惑星の大きさを見ることができず、推測することさえできません。これはシュリマッド・バーガヴァタム(10.14.21)において確認されています。

「誰もすべてのヴァイクンターの惑星の大きさを推測することはできません。」ブラーマーやシヴァのような半神たちがそのような推測をすることができないだけでなく、主の力という財産の化身そのものであるアナンタさえ、主の力や様々なヴァイクンターの惑星の大きさに、いかなる限界も確認することができません。

第4段落
シュリマッド・バーガヴァタム(10.14.21)に述べられているブラーマーの祈りは、このことに関して非常に説得力があります。そこで主ブラーマーは次のようにおっしゃるからです。

(サンスクリット引用)

「おお、我が親愛なる主よ。おお、至高の人格神よ。おお、超魂よ。おお、すべての神秘的な力の主よ。あなたがご自分のヨガマーヤーのエネルギーに顕現なさるあなたの拡張体を、知ることのできる者や説明することのできる者はいません。これらの拡張体は三つの世界全体を通して広がっています。」ブラーマーはご自分の祈りの中で次のようにもおっしゃいます。

(サンスクリット引用)(バーガヴァタム10.14.7)

「科学者たち、および学識のある人々は、一つの惑星の原子的な組成を推測することさえできません。たとえ彼らが空の雪の分子を数えることや、宇宙の星の数を数えることができたにしても、彼らはあなたがいかにこの地球やこの宇宙にご自分の無数の超越的な力、エネルギー、そして性質をもって降臨なさるのか、推測することはできません。」

主ブラーマーはナーラダに、自分を含む偉大な賢人の誰も、至高主の潜在的な力とエネルギーを推測することはできないと知らせました。ブラーマーは、たとえアナンタがご自分の何千もの舌をもって主のエネルギーを推測しようとしても失敗する、と認めました。したがって、人格化したヴェーダ(訳注:ブラーマー)は次のように祈りました。

(サンスクリット引用)(バーガヴァタム10.87.41)

「我が主よ。あなたは無限であり、あなたの力の大きさを推測することのできた者は誰もいません。私は、あなたでさえご自分の潜在的な力の幅をご存じないと思います。天空の中に、無数の惑星がちょうど原子のように漂っています。そして、あなたを見つけるために研究をしている偉大なヴェーダ学者たちは、何もかもがあなたとは異なることを発見します。こうして彼らはついに、あなたはすべてであると結論づけます。」

第5段落
主クリシュナがこの宇宙にいらしたとき、ブラーマーはヴリンダーヴァの牛飼いの少年が実際にクリシュナご自身であることを確かめるために、主にいたずらをしました。ご自分の神秘的な力によって、ブラーマーはすべての牛と子牛とクリシュナの牛飼いの友人たちを盗んで隠しました。

しかし、クリシュナが一人でどうしているかを見るために戻ってきたとき、ブラーマーはクリシュナがまだ同じ牛と子牛と牛飼いの少年たちと遊んでいるのを見ました。言い換えると、ご自分のヴァイクンターの力によって、主クリシュナはすべての盗まれた牛と子牛と友人たちを拡張なさったのです。

実に、ブラーマーは何百万もの何十億もの(訳注:無数の)牛や子牛や友人たちを見ました。また、何百万もの何十億もの(訳注:無数の)サトウキビと果物、蓮の花と角を見ました。牛飼いの少年たちは様々な衣類と装飾品で飾られていました。

そして、誰も彼らの膨大な数を数えることができませんでした。実にブラーマーは、牛飼いの少年たち一人一人が、それぞれのブラーマーンダの支配神のような4本の腕のあるナーラーヤナになっているのを見ました。ブラーマーはまた、無数のブラーマーたちが主に敬意を捧げているのも見ました。

ブラーマーは、かれらのすべてがクリシュナの体から放射しており、一瞬後にはまた主(クリシュナ)の体の中に入るのを見ました。主ブラーマーは驚きに打たれ、ご自分の祈りの中で「誰であれ、すべての人が”自分はクリシュナを知っている”と言うことができますが、自分に関して言えば、私は主のことを何も知りません」と認めました。

「我が親愛なる主よ」とブラーマーは言いました。「あなたがたった今お示しになった力と財産は、私の心の理解する能力を超えています。」

第6段落
主チャイタンニャはさらに、クリシュナロカだけでなく、この惑星におけるクリシュナのお住まいであるヴリンダーヴァンさえ、力に関して言えば推察され得ない、と説明なさいます。ある視点から見れば、ヴリンダーヴァンは32平方マイル(訳注:1マイルはおよそ1.6kmなので、51.2平方キロメートル、すなわち縦横およそ7kmくらいの広さ)であると推察されます。

しかし、このヴリンダーヴァンの一部にすべてのヴァイクンターが存在しています。現在のヴリンダーヴァン地区は12の森を含んでおり、およそ84クロシャ、すなわち168(平方)マイル(268.8km)の広がりがあります。そしてヴリンダーヴァン市はおよそ16クロシャ、すなわち32(平方)マイルと推定されています。

そこにどうやってすべてのヴァイクンターが存在しているのかは、物質的な計算を超えています。そのためチャイタンニャ・マハープラブは、クリシュナと力と財産を無限であると宣言なさいました。主がサナータナ・ゴスヴァーミーにおっしゃったことは何であれ、(全体の)一部に過ぎません。しかし、そのような部分的な提示によって、人は全体を想像しようとすることができます。

第7段落
サナータナ・ゴスヴァーミーにクリシュナの財産について話していた間、主チャイタンニャは深い恍惚の中にいらっしゃいました。そしてその超越的な状態におい8て、主はシュリマッド・バーガヴァタム(3.2.21)から一節を引用なさいました。そこでは、クリシュナがこの世を去られた後で、ウッダーヴァがヴィドゥラに次のように言いました。

(サンスクリット引用)

クリシュナは、主ブラーマー、主シヴァ、そしてこの宇宙の中のヴィシュヌの拡張体を含むすべての半神たちの主人です。したがって、主と同等、あるいは主を越える者は誰もいません。そして、主は6つの財産を完全に備えています。

それぞれの宇宙(ブラーマーンダ)の運営に携わるすべての半神たちは、主に心からの敬意(respectful obeisances、敬意を込めた敬意、敬礼)を捧げます。実に、彼らが頭に被っているヘルメットは、至高主の蓮の御足の足跡で飾られているから美しいのです。」

ブラーマ・サムヒター(5.1)においても同様に、クリシュナが至高の人格神であって、主と同等、あるいは主を越える者は誰もいない、と述べられています。すべての宇宙の一つ一つの主であるとはいえ、ブラーマー、シヴァそしてヴィシュヌは、至高主クリシュナの従者です。それが結論です。

すべての原因の原因として、主クリシュナは最初の化身であって、この物質創造の統御者であるマハー・ヴィシュヌの原因(源)です。マハー・ヴィシュヌからガールボーダカシャーイー・ヴィシュヌとクシローダカシャーイー・ヴィシュヌが生じます。

このため、クリシュナはガールボーダカシャーイー・ヴィシュヌとクシローダカシャーイー・ヴィシュヌの主人であり、主は宇宙の中のすべての生命体の中にいらっしゃる超魂でもあります。ブラーマ・サムヒター(5.48)において、マハー・ヴィシュヌの呼吸によって無数の宇宙が作られ、それぞれの宇宙の中には無数のヴィシュヌ・タットヴァがいる、と述べられていますが、主クリシュナがそれらすべての主人であり、それらは単にクリシュナの部分的な完全拡張体であると理解されるべきです。

(訳注:原語はpartial plenary expansions。部分的ではあるが完全な拡張体、という言葉の意味は、完全な力を備えてはいるが全体ではない、という意味でしょうか。)

第8段落
明かされた聖典から、クリシュナは三つの超越的な場所にお住まいになる、ということが理解されます。クリシュナの最も大切なお住まいは、ゴロカ・ヴリンダーヴァンです。主がご自分の父、母、および友人たちと共に住み、ご自分の超越的な人間関係(relationship)を表され、ご自分の永遠の側近の人々に恩寵を授けられるのは、ここにおいてです。

そこではヨガマーヤーは、ラーサ・リーラーの踊りにおいて主の侍女として振舞います。ヴラジャブーミの住人たちはこう考えます。「主はご自分の超越的な恩寵と愛情の粒子によって讃えられています(to glorify、賛美する、美化する)。そして私たちヴリンダーヴァンの住人は、主の情け深い存在により(訳注:主が情け深くもここにいてくださるので)、全く何の不安もありません。」

ブラーマ・サムヒター(5.43)に述べられているように、霊的な天空(ヴィシュヌロカとして知られる)の中のすべてのヴァイクンターの惑星は、クリシュナ・ロカ、ゴロカ・ヴリンダーヴァンとして知られる惑星の中に存在しています。

どの至高の惑星において、主は多くの形をとって(in multiple forms)ご自分の超越的な喜びを楽しまれます。そして、ヴァイクンターのすべての財産はその一つの惑星において完全に現されます。クリシュナの仲間たちもまた、六つの財産を完全に備えています。

パードモッタラ・カーンダ(225.57)において、物質的なエネルギーと霊的なエネルギーはヴィラジャー川として知られる水によって隔てられている、と述べられています。その川は、最初のプルシャ化身の汗から流れます。

ヴィラジャーの土手の一つの上に、霊的な天空と呼ばれる無限で喜びに満ちた永遠な自然があります。そしてこれが霊的な王国、あるいは神の王国です。霊的な惑星はヴァイクンターと呼ばれます。そこには嘆きや恐れはないからです。すべてが永遠です。

霊的な世界は至高主のエネルギーの4分の3を占めていると計算されています。そして物質的な世界は主のエネルギーの4分の1を占めると言われていますが、この4分の3が何であるのか、誰も理解することができません。

主のエネルギーのわずか4分の1を占めるに過ぎないこの物質的な宇宙でさえ描写され得ないからです。サナータナ・ゴスヴァーミーにクリシュナのエネルギーの4分の1の大きさの概念(訳注:something of、ある事柄に関する大まかなこと)を理解させようとして、チャイタンニャ・マハープラブはシュリマッド・バーガヴァタムから、ある出来事を引用しました。

そこでは、宇宙の主ブラーマーがクリシュナに会いにドヴァーラカーにやってきました。ブラーマーがクリシュナに近づいたとき(訳注:クリシュナのお住まいの前まで来たとき)、門番がクリシュナに、ブラーマーが主に会いに来た、と伝えました。これを聞いてクリシュナは「どの」ブラーマーが来たのか、と問いました。そして門番はブラーマーのところに戻って尋ねました。「あなたはどのブラーマーですか?クリシュナがお尋ねになりました。」

第9段落
ブラーマーは驚きに打たれました。なぜクリシュナはそのような質問をなさったのでしょうか?ブラーマーは門番に言いました。「どうぞ主に伝えてください。4人のクマーラの父であって、4つの頭を持ったブラーマーが主に会いに来ました、と。」

第10段落
門番はクリシュナに(それを)伝え、それからブラーマーに中に入るように頼みました。ブラーマーはクリシュナの蓮の御足に敬意を捧げました。そして、ブラーマーに同じく敬意を示した後(after receiving him with all honor)、クリシュナはブラーマーの訪問の目的について尋ねました。

第11段落
「私がここに来た目的はお話しします」とブラーマーは答えました。「しかし、まず、どうかご親切に取り除いていただきたい疑問があります。あなたの門番が、あなたが”どのブラーマーが会いに来たのか”とお尋ねになった、と言いました。私の他にもブラーマーがいるのか、お尋ねしたいと思います。」

第12段落
これを聞いてクリシュナは微笑み、直ちに多くの宇宙から多くのブラーマーを呼び出しました。それから、4つの頭を持ったブラーマーは、クリシュナに会って敬意を捧げるために多くの他のブラーマーたちがやってくるのを見ました。

彼らのうちの何人かは10個の頭を持っており、何人かは20個、何人かは100個、そして100万個の頭を持っている者たちさえいました。実に、4つの頭を持ったブラーマーは、クリシュナに敬意を捧げに来たブラーマーたちを数えることさえできませんでした。

クリシュナはそれから様々な宇宙から他の多くの半神たちを呼び、彼らは皆、やってきて主に敬意を捧げました。この素晴らしい光景を見て、4つの頭を持ったブラーマーはおどおどした気持ち(nervous)になり、自分のことを多くの象たちの中の蚊に過ぎないように考え始めました。

非常に多くの半神たちがクリシュナの蓮の御足に敬意を捧げていたので、ブラーマーはクリシュナの無限の力は推定し得ないと結論づけました。様々な半神たちとブラーマーたちのヘルメットは、大集合の中で明るく輝きました。そして半神たちの祈りは大きな音を轟かせました。

第13段落
「親愛なる主よ」と半神たちは言いました。「あなたに会うために私たちを呼んでくださったのは、あなたの偉大な恵みです。何か特定のご命令はありますか?もしもあるなら、私たちは直ちにそれを実行します。」

第14段落
「あなた方に特別してもらいたいことはありません」と主はお答えになりました。「私はただ、あなた方を一度に一緒に見たかったのです。私はあなた方に私の恵みを与えます。悪魔を恐れてはなりません。」

第15段落
「あなたの恵みによって、すべては大丈夫です」と彼らは皆答えました。「今は何の騒動(disturbances)ありません。あなたの化身によってすべての不吉なものは消滅させられたからです。」

第16段落
それぞれのブラーマーがクリシュナに会ったとき、彼らの誰もが主は自分の宇宙の中だけにいらっしゃるのだと考えていました。この出来事のあと、クリシュナはすべてのブラーマーにいとまを告げました。(訳注:「帰るようにおっしゃいました」のほうが適切かもしれません。)

そして、主に敬意を捧げたあと、彼らはそれぞれの宇宙に帰っていきました。これを見て、4つの頭を持ったブラーマーは直ちにクリシュナの足元にひれ伏して言いました。「私が最初にあなたに関して考えていたことは、すべて無意味です。

誰もが”自分はクリシュナを完全に知っている”と言うかもしれません。しかし、私に関して言えば、私はあなたがどれほど偉大か、想像し始めることができません。あなたは私の概念と理解を超えています。

第17段落
「この特定の宇宙は、たっだ40億マイル(64億km)の幅しかありません」と、それからクリシュナはブラーマーに教えました。「しかし、これよりももっとはるかに大きな宇宙が何百万個も何十億個も(訳注:無数に)あります。

これらのうちの幾つかは何兆マイルもの幅があり、これらすべての宇宙は、たった4つの頭を持ったブラーマーではなく、強いブラーマーを必要とします。」クリシュナはさらにブラーマーに教えました。「この物質創造は、私の想像的な力のたった4分の1の顕現です。私の想像的な力の4分の3は霊的な王国にあります。」

第18段落
敬意を捧げたあと、4つの頭を持ったブラーマーはクリシュナのもとを去りました。そして彼は主の「4分の3のエネルギー」の意味を理解することができました。

第19段落
したがって主は、ゴクラ、マトゥーラーおよびドヴァーラカーという主の主要なお住まいを指す名前である、トリャディースヴァラとして知られます。これらの三つのお住まいは素晴らしさに満ちており(full of opulence)、主クリシュナはそれらすべての主です。

ご自分の超越的な力の中に鎮座しておられる主クリシュナは、すべての超越的なエネルギーの主人であり、主は六つの財産を完全に備えています。主はすべての財産の主人であられるので、すべてのヴェーダ文献はクリシュナを至高の人格神として賞賛します。

第20段落
それから主チャイタンニャは、クリシュナの財産に関する素敵な歌を歌い、サナータナ・ゴスヴァーミーは聞きました。「クリシュナの娯楽のすべては、ちょうど人間の活動のようだ」と主は歌いました。「だから、主の形は人間のそれのようだと理解される。実に、人間は種の形の模倣に過ぎない。

クリシュナの衣類はちょうど牛飼いの少年のそれのようだ。主は手に笛を持ち、ちょうど成長したばかりの若者のように見える。主はいつも遊び心に満ち、ちょうど普通の普通の少年のように遊ばれる。」それから主チャイタンニャは、サナータナ・ゴスヴァーミーにクリシュナの美しい側面について語りました。

これらの美しい性質を理解する者は蜜の海を楽しむ、と主はおっしゃいました。クリシュナのヨガマーヤーの力は超越的で、物質的なエネルギーを越えていますが、主は単にご自分の親密な献身者を満足させるために、この物質世界の中でさえ、ご自分の超越的な力を表されます。

こうして、主はご自分の献身者を満足させるために物質世界にお現れになります。そして、主の性質は非常に魅力的なので、クリシュナご自身が自分自身を理解しようとして熱心になります。主が正装して(fully decorated)体の3箇所を曲げて立つと―――主の眉はいつも動いていて、主の目はとても魅力的です―――ゴピーたちはうっとりとなります。

主の霊的なお住まいは霊的な天空の一番上にあります。そして主はそこに牛飼いの少年たちやゴピーたちやすべての幸運の女神たちという仲間たちと共にお住まいになります。主がマダナ・モハナとして知られるのは、そこにおいてです。

第21段落
ヴァースデヴァやサンカルシャナの形を取った娯楽など、クリシュナの様々な娯楽が存在します。そして、物質的な天空においては、主の娯楽は最初のプルシャ化身、物質世界の創造者として実行されます。主が魚や亀として化身なさる娯楽もあります。

そして、主が物質的な性質の化身として主ブラーマーや主シヴァの形をとる娯楽もあります。力を与えられた化身としての娯楽において、主はプリトゥー王の形をとります。また、すべての者の心臓の中の超魂として、そして非人格のブラーマンとしても、主は娯楽を実行なさいます。

主は無数の娯楽をお持ちですが、最も重要なものはクリシュナが人間の形をとってヴリンダーヴァンで遊び戯れたり、ゴピーたちと踊ったり、クルクシェトラの戦場でパーンダヴァたちと演じたり、マトゥーラーとドヴァーラカーで演じたりなさるものです。

主の人間の形における重要な娯楽のうちで最も重要なのは、主が牛飼いの少年として、成長したばかりの笛を吹く若者として現れる娯楽です。ゴロカ、マトゥーラーおよびドヴァーラーヴァティ、あるいはドヴァーラカーにおける主の娯楽の単なる部分的な顕現が(訳注:単なる部分的な顕現でさえ)、至高主への愛で宇宙全体を溢れさせることができる、と理解されます。すべての生命体はクリシュナの美しい性質によって魅了され得ます。

第22段落
主の内的な力の顕現は、神の王国、すなわちヴァイクンターの惑星においてさえ現されていません。しかし主は、ご自分の個人的なお住まいから降臨なさるとき、宇宙の中でその内的な力を現されます。クリシュナは非常に素晴らしくて魅力的なので、クリシュナご自身がご自分の美しさに魅了されます。

そしてこれは、主はすべての計り知れない力を完全に備えていることの証拠です。クリシュナの装飾品に関して言えば、主の体を飾るときにそれらが主を(より)美しくすることはないけれど、装飾品自体が単に主の体の上にあることによって美しくなるように見えます。

主が体の3箇所を曲げて立つとき、主は半神たちを含むすべての生命体を魅了します。実に、主はすべてのヴァイクンターの惑星の一つ一つに鎮座するナーラーヤナの形でさえ魅了します。
by ammolitering4 | 2010-06-16 08:35 | 「主チャイタンニャの教え」 | Comments(4)
Commented by bvd at 2010-06-20 08:48 x
ブラフマーの話は面白いですね。誰もが地位によって慢心してしまいます。言葉で言うのは簡単ですが「謙虚さ」ってかなりむずかしい、、、気がする。
Commented by ammolitering4 at 2010-06-20 11:14
そうですね。取るに足らない私たちには誇るべきものなど何もないはずなのに、どんぐりの背比べに必死になります。私もあのお話はとても興味深く読みました。一人のブラフマーでさえ想像できないのに、勢ぞろいしたらどんなでしょう。
Commented by 自然農ダ-スひっきぃ at 2012-03-06 22:14 x
いつも素晴らしい翻訳、有難うございます。数多くの顔を持つブラフマ-もおられるのですね。勉強になりました。精神宇宙がクリシュナの創造の4分の3である、と時々見聞しますが、物質宇宙、精神宇宙が無数、無限なら、数学的には、4分の3と言えるのかどうかがよくわからないです。
Commented by ammolitering5 at 2012-03-07 06:52
それについては私も考えたのですが、限度とは関係のない割合の問題なのだろうなと思っています。つまり、4分の3というより、1対3のようなものかな、と。。。

不思議なことは多いです。そんな馬鹿な、と、つっこみたくなることも多々あります。でも、全体的には深く納得する教えですので、不可解な部分は「今の私の力では理解できない領域のことだ」と考えています。

いつも読んでくださって私も嬉しいです。
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