記事2

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サンデータイムズ
1977年8月28日

「それはコヴォールの観察能力を超えたものではない」
アブラハム・コヴォール博士


「それはコヴォールの観察能力を超えている」と題する8月21日のサンデータイムズの記事において、「ハレ・クリシュナ」カルトのマハーカーンタ・ダーサおよびハムサドゥータ・スヴァーミー両氏は、生化学、分子生物学、神経生物学、優生学、遺伝子工学、子宮外受精、単為生殖などの生物科学の現代の部門に関する彼らの驚くべき無知を暴露しました。

彼らの書いたことから、彼らが生命を心および非存在なる霊あるいは魂と同一視していることは明らかです。彼らは、すべての生物が生命を持っている一方で、神経系統を持っている動物だけが心を持っていること、および動物における精神的な能力は彼らの神経系統の発達に比例して差があることを知らないように見えます。何千年もの間の無数の狂信家たちの信仰に反して、生命体の中の魂の存在の生物学的な証拠は全くありません。ダーサおよびスヴァーミー両氏は、「霊的な科学の教授たち」によれば、魂が存在し、魂の再生があり、至高の魂―――神があると言います。

私は、これらのいわゆる教授たちが何の客観的な証拠に基づいてこの素晴らしい言明を述べるのか知りたいと思います。二人の著者によれば、生命は物質に先行します。彼らは「一部の科学者たちが私たちに信じさせるように、生命は化学物質の組み合わせから生じたというのではありません。むしろ、物質を生じさせるのは生命なのです」と言います。

地球という惑星の上の生命の主な源は太陽です。太陽エネルギーは、光合成として知られる反応連鎖によって太陽光線が化学エネルギーに変換されるとき、緑色の植物の中に固定されます。植物以外の生命体は、彼らのエネルギーを緑色の植物、あるいは緑色の植物を食べる何者かを食べることによって得ます。これらの食物物質は、生命体に活力となるエネルギーを供給するための燃料として働きます。食物の中のエネルギーは、呼吸の間のゆっくりとした酸化によって活動的なエネルギーとして解放されます。

ダーサとスヴァーミーは、科学者たちは彼らの不完全な感覚能力によっては物事の真実を「霊的な科学者」たちがするようには理解する能力がない、と言います。これらの偽物の科学者たちの感覚能力は、本物の科学者たちのそれよりももっと効能が良いのですか?あるいは、いわゆる霊的な科学者たちは感覚知覚以外の何かの特別な形の知覚能力を持っているのですか?

知識と啓蒙(enlightenment)は、自己催眠の形に過ぎない瞑想を通しては得られません。

ダーサとスヴァーミーは、科学者たちがプラスチックの卵から鶏を生じさせることができるかと聞きます。

私は、科学者たちがフェルミウム、プルトニウム、アインスタイニウムなど、それらを作るのに必要な技術を知らなかったので神には作れなかった10以上の元素を作り出したことを、彼らが知っているかどうか知りません。これらの二人の人々は、スリランカ人の科学者シリル・ポンナムペルマ博士と、ノーベル賞受賞者であるインド人の科学者バル・ゴビンド・コーラナ博士の、地球の初期的な大気に行き渡っていた状態を再現して不活性な物質から生きた原形質の構築要素であるアミノ酸を合成することにおける成功を、知らないのでしょうか?彼らは、人間の卵子と精子細胞が試験管の中で受精させられることができ、胎児が人工子宮や借りた女性の子宮の中で発達させられることを知っていますか?

この惑星の上で進化した動物たちの中で、人間はそのすべての活動において進歩した唯一の動物です。それを彼は(訳注:人間は)彼の知識と科学を通して達成しました。すべての生命体が今日なお彼らの先祖が何百万年も昔にしたように暮らし続けている一方で、人間だけは科学と技術を使うことで洞窟に暮らす人々の水準から現在の宇宙に出て行く人々の水準まで発達しました。何らかの神や、何らかの聖典から得られた知識の助けによってではないのです!

医科学と社会福祉における発達は、もっともっと多くの不適格者が生き延びて、もっともっと多くの非適格者を将来の市民として再生産する助けをしています。短期的な目標は達成された一方で、長期的な目標は危険にさらされています。未来の政府は、「生命は至高の魂から生じる」ということに基づいて不適格者が不適格な子供を再生産することを許さないでしょう。

創造的な考えに携わることは、人間の独特の能力です。それは彼をして自然の法則に対する戦いに勝利させました。高度に発達した全能と深く渦巻いた大脳皮質は、彼が創造的に考えるのを助けました。一般的な原則として、科学者たちは客観的な思考者です。彼らは自分たちの考えを実験的な知識に基づかせるからです。一方で、神秘主義者や夢想家、ダーサやスヴァーミーなどのいわゆる霊的な科学者は、彼らの考えを彼らの主観的な知覚に基づいて構築します。化学、物理学、数学、地学、歴史、地質学、人類学、古生物学、工学、医科学、天文学などの本は、客観的な思考の産物です。一方で、「アラビアン・ナイト」、「ガリバー旅行記」、御伽噺、「マハーバーラタ」、「ラーマーヤナ」、聖書、コーラン、「天路歴程」(訳注:ジョン・バンヤンによる寓意物語)、「ジャータカ物語」、占星術、手相術、数秘術、神学、鬼神学などは、主観的な思考者の産物です。前者は事実、後者は架空です。

近年の人類のすばらしい業績の一部は、原子エネルギーの解放、宇宙飛行、月への着陸、臓器移植、人工衛星コミュニケーションなどです。これらすべては科学を通して達成されました。精神的に狂った知識人たちは、彼らの幻覚を詳述する能力があり、しばしば様々な形の宗教的なカルトの創設者や布教者になります。

アブラハム・T.コヴォール博士

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さあ、なんだか空恐ろしいことが書いてあります。ほんの30年ほど前の文章だというところがもっと怖いです。優生学は現在では一見下火になっているように見えますが、精子バンクなんてものもできてるし、メンタリティーにあんまり変化はないのかもしれません。もっと巧妙になってるだけなのかも。優生学については、ぜひ一度リサーチなさることをお勧めします。ああ、それから、この辺りからは文章がもっと難解です。古風なインテリの人たちの文章なので、構文がやたらと長くて小難しいのです。どうぞがんばって解読してください。
by ammolitering4 | 2009-09-24 06:27 | 「生は生より来たる」


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