朝の散策5

朝の散策―――5

1973年5月3日、ロサンゼルス近くの太平洋岸にて録音。

シュリーラ・プラブパーダの同行者はDr.シングとブラーマーナンダ・スヴァーミー。

1.「目に見えないパイロット」

SP:世界のほとんどの人は生命が物質から生じるという誤った印象の下にあります。私たちは、この無意味なりろんを挑戦されないままにさせておくことはできません。物質は生命から発生させられます。これは理論ではありません。これは事実です。科学は不正確な理論に基づいています。したがって、そのすべての計算と結論は誤っており、人々はこのために苦しんでいます。これらすべての誤った現代の科学的な理論が修正されるとき、人々は幸せになります。ですから私たちは科学者に挑戦して彼らを打ち負かさなければなりません。そうでなければ、彼らは社会全体を誤って導くでしょう。物質は6つの段階で変化します。誕生、成長、現状維持、副産物の生産、衰退、そして死です。しかし、物質の中の生命、霊魂は永遠です。それはそのような変化を経験しません。生命は一見すると成長して衰退しているように見えますが、実際はそれは単にこれらの6つの段階のそれぞれを物質的な体がもはや維持できなくなるまで通り過ぎているだけです。それから古い体は死に、魂は新しい体に入ります。私たちの衣服が古くなって擦り切れると、私たちはそれを取り替えます。同様に、いつの日か私たちの体は古くなって役に立たなくなり、そして私たちは新しい体に移ります。

クリシュナはバガヴァッド・ギーター(2.13)で次のようにおっしゃいます。(サンスクリット引用)「体に閉じ込められた魂がこの体の中を少年時代から若者から老齢へと通るように、魂は同様に死に際して別の体に移ります。」そして、その少しあとには(2.18)こう書かれています。(サンスクリット引用)これは、 破壊されることのない永遠なる生命体の、単に物質的な体だけが破壊の影響を受ける、という意味です。物質的な体は滅亡し得ますが、体の中の生命はニッチャ、永遠です。

すべてはこの生命力を基本として働きます。これは太平洋であり、これらの高い波は生命力によって操作されています。この飛行機は(シュリーラ・プラブパーダ、通過する飛行機を指す)飛んでいますが、それは指揮されずに飛んでいますか?

DS:誰かがそれを指揮しています。

SP:そうです。すべては誰かの指揮の下で働いています。なぜ悪者たる科学者たちはこれを否定するのですか?飛行機は大きな機械です。しかし、それは小さな霊的な火花、パイロットの指揮の下で飛んでいます。科学者たちは、この大きな747型飛行機が小さな霊的な火花無くして飛ぶことができると証明することはできません。ですから、小さな火花が大きな飛行機を指揮することができるように、大きな霊的な火花は宇宙の顕現全体を指揮するのです。

2.「本当の問題を脇に置く」

SP:シュヴェターシュヴァタラ・ウパニシャッドには、次のように書かれています。

(サンスクリット引用)

この節によれば、体の所有者である魂の大きさは、髪の毛の先の千分の一の大きさです。これはとても小さく、原子的です。しかし、その原子サイズの霊的エネルギーが原因で私の体は働いています。その原子サイズの霊的エネルギーは体の中にあり、そのため体は機能し、飛行機は飛びます。それはそれほど理解するのが難しいことですか?

例えば、ある男が自分はとても頑強で強いと考えていると仮定しましょう。いったいなぜ彼はがっしりして強いのでしょうか?それは彼の中に霊的な火花が存在しているからに他なりません。小さな霊的な火花が去れば直ちに、彼の力と活力は消え去り、ハゲタカが来て彼の死体を食べます。もしも科学者たちが物質が生命の起源であると言うなら、では彼らに一人の死人を、アインシュタイン教授のような一人の偉大な人物を生き返らせるように頼みましょう。一人の死人が生き返って再び機能するように、彼らに何かの化学物質を注射させましょう。しかし、彼らにはこれはできません。彼らの知らないことは非常にたくさんありますが、それでも彼らは科学者と呼ばれます。

DS:時として、問題があまりにも手に負えないほど深刻なとき、私たちはそれを軽く受け取ります。

SP:そうです。猿が虎に出会うとき、猿は目を閉じ、虎は直ちに襲い掛かります。同様に、もしも科学者が問題を解決できないなら、彼らは「いいでしょう。そのままにしておきましょう」と考えるかもしれません。これが実際に彼らがしていることです。私たちの本当の問題は死だからです。誰も死にたくありませんが、科学者は死を止めることはできません。彼らは死について表面的に語ります。彼らは死からの救いを全く与えることができないからです。私たちは死にたくなく、年を取りたくなく、病気をしたくもありません。しかし、科学者が何の助けを提供できるでしょうか?彼らはそれについて何もすることができません。彼らは大きな問題を脇に置いたのです。

3.「ジャッカル大統領」

SP:ベンガル地方には、ジャンガル・キー・ラージャーというお話があります。森の王様になったジャッカルの話です。ジャッカルはそのずる賢さで知られています。ある日、このジャッカルは村にやってきて、青い染料が入った桶に落ちました。彼は森に逃げ帰りましたが、青くなってしまいました。そのため、すべての動物たちが「これは何ですか?これは何ですか?この動物は何ですか?」と言いました。ライオンでさえ驚きました。「私たちはこれまでにあなたにお目にかかったことはありません。あなたはどなたですか?」ジャッカルは答えました。「私は神によって送られてきました。」そのため、彼らは彼を神として拝み始めました。しかし、ある夜、他のジャッカルたちがほえ始めました。「ワン、ワン、ワン!」そして、ジャッカルたちは他のジャッカルからの呼びかけに答えることを抑えられないので、この青いジャッカルも吠えはじめました。「ワン、ワン、ワン!」そして、こうして彼は他の動物たちの前で自分がただのジャッカルでしかないことを晒してしまいました。多くのジャッカルたちが逮捕されて、あなたの政府を辞めていきました。

ブラーマーナンダ:ウォーターゲート事件です。それはウォーターゲート・スキャンダルと呼ばれます。

SP:現実的に言って、現在では正直な人は政府の役人になれません。これはどこにおいても事実です。詐欺師、不正直な人でなければ、自分の政府の地位を維持できません。したがって、高潔な人は誰も政府に入りません。しかし、あなたに何ができるでしょう?(訳注:この場合の「あなたに」というのは英語の特徴的な表現で、実際の意味は「人に、私たちに」というあいまいな主語です。話相手の「あなた」を指しているわけではありません。このような表現は多いですが、私の翻訳文では基本的に直訳していますので、前後の文脈から判断してください。)

DS:政治家たちは最大のペテン師です。

SP:そうです。彼らは無頼漢です。ある哲学者は、政治は無頼漢たちの最後の頼みの綱であると言いました。

4.「科学は死を止めるべきである」

ブラーマーナンダ:科学者たちは癌の原因を知っていますか?

DS:いくつかの理論があります。

SP:例えば、あなたが癌の原因を知っていると仮定しましょう。その利益は何ですか?たとえあなたが癌を止めることができても、あなたは人を永遠に生きさせることはできません。それは可能ではありません。癌であろうがなかろうが、人は死なねばなりません。人は死を止めることはできません。死は、もしも癌によってではなかったにしても、単に事故によってでも招かれ得ます。本当の科学的な研究は、死を止めることを目的とすべきです。これが本当の科学であり、それがクリシュナ意識です。単に病気を治す何かの薬を見つけることは勝利ではありません。本当の勝利は、全くすべての病気を止めることです。バガヴァッド・ギーター(8.16)は、本当の問題は誕生と死と老いと病であると断言しています。(サンスクリット引用)「物質世界の最も高位の惑星から低位のそれまで、すべては生と死が繰り返す悲惨な場所です。」生と死の繰り返しという問題の解決策はクリシュナ意識です。私たちはそれを実行しており、すべての人に提供しています。これを実行することの完全な結果は、現在の体が役に立たなくなって死んだ後、人はもはや生と死と病と老いの影響を受ける物質的な体を受け入れることを強いられないということです。これがまさに本当の科学です。
by ammolitering4 | 2009-09-15 11:20 | 「生は生より来たる」


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