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ガラス絵の工程

これが因縁の線画。モデルはお寺のクリシュナ像の写真で、周りの花々は当時住んでた辺りに咲いていた草花をスケッチして図案化したものです。絵の具の素材はガラスに定着の良いリキテックスというブランドのアクリル絵の具です。

なお、これは表から見たところですが、クリシュナがフルートを反対向きに持っています。これはじつはわざとそうしてるもので、まともな献身者でもない私が描いていいんだろうか、なぞるだけならいいかな、鏡に映せば反転するし、という思いからそうしてたのです。でも、これは後に全面的に修正することになります。
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これを何枚かコピーして、色を決めます。こういう重苦しい感じにしてクリシュナを浮かび上がらせるか、、、
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それともパーっと明るくいくか。。。こっちにしましょう。
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ガラスを裏返し、まずはガラス用の透明絵の具を薄く塗ります。これはぺベオというブランドで、色がきれいだけどちょっと扱いにくいです。
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裏返してみると透き通ってるのが分かります。
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これに薄くラメなど乗せて、、、
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不透明絵の具で抑えます。
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さらに重ねてムラを無くし、細部ができあがり。
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表から見るとこうなってます。
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ここに何種類かの金色を薄く重ね、、、
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白っぽいので抑えて出来上がり。
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表。さあ、これからが難関です。
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下描きを何度もやり直します。
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そして古い線をごっそり削り落とします。
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描き直して、、、
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ちょこちょこと色を乗せていきます。なお、指輪は自分のをモデルにしました。どちらも私にとって思い出深いものです。花はスーパーでモデル用に買ってきた花束をスケッチしました。
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もっと乗せて、、、
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とりあえずこうなりました。
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ここからが難しい。お顔の陰影を入れると、、、
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なんか怖い。。。ガラス絵というのは、層を重ねてしまったが最後、修正は非常に難しいのです。人生諦めが肝心ですね。
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身の回りの青いものを当ててみて肌の色を決めます。
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まずは光の当たる部分を白く描き、、、
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一気にお肌を塗ります。
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これでめでたく出来上がり、、、のはずなのですが、どうしても気に入らず、数日かけて2、3回無理な修正をくわえました。
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ほとんど変わらないように見えますが、最終的なお顔の表情はこれで良しとしました。
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細部はこんな感じ。けっこう粗いですね。
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額縁はうっすらと銀色がかったシンプルな白で、シャドウボックス風になっています。額入れが苦手なので苦労しました。以上、ガラス絵でのクリシュナ像の工程、だいたいの感じがお分かりいただけたでしょうか。ここしばらく描いてなくて腕が鈍ってたので反省しました。

なお、私は今は写真ブログのほうも中断していて、その代わりフェイスブックとインスタグラムで主にアートとタニシのことをのせいます。ご興味があればどちらもleafyone55またはYoko Nishiyama で探してみてください。
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# by ammolitering4 | 2021-07-22 21:05

ガラス絵を描きました

ご無沙汰しております。カリユガの狂気がようやくあからさまになってきたような昨今、
みなさまお元気でいらっしゃいますか?

私は長年趣味でガラス絵を描いておりまして、これはもう10年以上前に線画だけ仕上げて行き詰まり、ずーっとほったらかしていたものです。度重なる引っ越しでも後生大事に、しかし触らずにいたのですが、先日とうとう勇気を出して仕上げました。

それでも何度も大幅に修正しながらの作業で、再三くじけそうになりましたけれど、曲がりなりにも仕上げることができてよかったです。また後ほど工程をご覧に入れますね。
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# by ammolitering4 | 2021-07-22 20:49

こんにちは

カリユガの快調な進行を肌で感じる今日この頃、みなさま、お元気でいらっしゃいますか?翻訳が止まってしまって長いこと経ちますが、ときたま何か投稿していればとりあえずは大丈夫みたいなので、久しぶりにご挨拶の投稿をしています。

私の暮らしは相変わらずで、少々の翻訳の仕事(ホテル業界なので開店休業状態)、少々のボランティア(都市計画のお手伝い)、少々のマスク作り(息のしやすい前掛けタイプ)、そして独学の絵の練習という日々です。絵は主に人物画で、紙やキャンバスに描いています。長年ガラス絵を描いていたので裏返しに描くことに慣れていて、まともに表から描くのがいかに難しいかを痛感しています。

こうした日常を無神論者のパートナーと共にしているので、ついクリシュナ意識から離れがちになりますけれど、人生で起こるすべてのことはクリシュナの知るところです。せめてその事実を常に心に思い知っていたいものだと思っています。物質世界という暗闇にあっては灯を、雨にあっては傘を手に歩んでいきましょう。

# by ammolitering4 | 2020-09-08 11:34

ブログ削除の可能性について

みなさま、長らくご無沙汰しております。もうずーっと更新しておりませんが、こちらのサイトはできるだけ今後も残しておきたいと思っています。でも、エキサイトブログの無料ブログなので、長くしていないと削除されることになりました。

今日こうして投稿することでとりあえずは削除を免れますが、今後もこのようなことがないとも限りませんので、よろしかったら皆様のほうでサイトの内容を控えておいていただければとてもありがたいです。私も一応翻訳した内容はディスクに保存していますが、ディスクは劣化しますし、私のコンピューターは古くなっていてそもそもディスクドライブが使えないのです。。。

プラブパーダのお言葉を忘れさられることがないように、ご面倒ですがどなたか、できれば複数の方が紙媒体にして保存していただくのが理想的です。ご自分に必要な分だけでも、どうかお手元に置いてください。よろしくお願いいたします。

# by ammolitering4 | 2020-02-21 07:33

ラスヤトラに行きました

皆様、ほんとにものすごくご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか?翻訳がぴったり止まってしまっていて申し訳ございません。こうなっては弁解のしようもありませんね、ほんと。日常の暮らしにすっかり埋もれて時間が過ぎていっていますが、おかげさまでとりあえず元気にしております。仕事を二つ掛け持ちして、ときたま絵を描き、誰に頼まれたわけでもないのにお金にならないプロジェクトのあれこれに手を染め、という具合で、要するに相変わらずです。

昨日は久しぶりにラスヤトラに行ってみました。日記サイトのほうに書いた記事そのままですが、よろしかったらバンクーバーのお祭りの賑わいをご覧ください。
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よく晴れた昨日の午後、スタンレー公園に行ってみました。公園の入り口のところで道路が車両通行止めになっていて、お巡りさんが交通整理をしています。
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亜熱帯気分の華やかなこの海辺で、、、
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ただのんびり寝そべってるだけの人々を守るために車を通れなくしたというわけでは別になく、、、
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実はこの先の道路をハレ・クリシュナの山車がのんびり通ってるから封鎖されていたのでした。私は朝お店で働いて、お昼過ぎくらいに行ったのですが、パレードは公園よりももっと前のほうから海辺の道を2キロほど練り歩いてきていて、私が公園に着いた直前まではそっちの道のほうも通行止めになっていたのです。

山車が3台もあって、空には「ハレ・クリシュナ」と書いた大きな旗をはためかせた飛行機まで飛んでいて、という風にもっとずっと盛大だった一昔前ほどの規模ではありませんが、ハレ・クリシュナのお祭りは今でも十分に派手で大きなお祭りです。
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山車が終点の駐車場のところに来るまでに先回りして待ちました。これはそこにあった菜食レストランの車が引いていたものですが、、、
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なんと、クリシュナ様とアルジュナ様の戦車だったのでした。詳しい説明は省きますが、ご興味のある方はぜひともバガヴァッドギーターを読んでみてください。
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集まっている人々はインド人が多く、この日のために一番上等のサリーを着てきた、という感じの女性たちがたくさんいました。
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山車がやってきました。神像が乗っていて、今は亡き偉いお坊さんの等身大の像も乗っていて、それらのお世話をする重役を授かった人たちも乗っています。山車の下のほうには別のお坊さんの写真がありますが、去年のお祭りの後にお亡くなりになった方なのでしょう。
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偉いお坊さんの像はこちら、プラブパーダ様です。一年に一度、このお祭りのときにだけお寺の外に出ておいでになるのです。私はもう何年もお寺に行ってなくて、こうしてパレードに来てみたのも何年ぶりだろうという感じなので、プラブパーダのご尊顔を久しぶりに仰ぐことができてほんとに嬉しかったです。
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山車が止まってからはちょっとした儀式が行われました。階段の途中にいる人が上にいる人から何か受け取ります。
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火のついたココナッツなのです。たぶん、中の水を抜いて油を入れて芯も入れてあるのだろうなと思いますが、よく分かりません。
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そしてこの火のついたココナッツをプラブパーダと神像の前でぐるぐると回して、それからおもむろに地面に向けて投げつけます。
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実際に投げてるところはこんな感じ。ココナッツは固いと思うのですが、やっぱり思いっきり投げつけたら割れるのでしょうね。ちょっと離れたところから見ていたので分かりませんが、ちゃんと周りの人が怪我しないように隙間を空けてあったのでしょう。


それから一人がプラブパーダを抱えて下ろします。この役目をおおせつかった人は、落っことしたらどうしよう!?!?と思って夕べ眠れなかったりしたでしょうか。私だったら一睡もできない気がします。
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続いて神像も抱え下ろされます。
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プラブパーダと神像には派手派手の傘が差し伸べられます。これはよく見ると下は普通の傘で、上だけこうして派手なカバーがついていました。
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あとは公園内の会場までこうしてプラブパーダと神像を抱えたままで進みます。
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これは途中に生えていた草。たくさんあります。
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パイナップル草という草で、カモミールの一種です。花びらが見当たらないのですが、丸くて黄色っぽいところを手で揉んでみるとパイナップルのような香りがします。この部分だけたくさん集めてハーブティーにすると、うっすらと甘くてパイナップルの香りのするおいしいお茶になります。
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さて、メイン会場です。テントがいっぱい出ていますね。
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こんなのもあるし、、、
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こんなのもあります。普通のカナダ人の間ではハレ・クリシュナの熱心な信徒は減少傾向にある気がするのに、それでもこれだけ大々的なお祭りが可能だというのは、やはりインドからの移民が多くて、必ずしもハレ・クリシュナとは関係なく、ヒンズー教の大事なお祭りとしてのラスヤトラを大事にしているからなのだろうと思います。浄土真宗の人が外国で日蓮宗のお祭りをサポートするような感じでしょうか。
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ステージでは一日中いろんな出し物がありますが、、、
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私が見たときはメキシコ人がいました。しかもよく見ると絶対に中国人にしか見えない「メキシコ人」が混じってスペイン語で歌ってたりするのがとってもカナダです。私がロシア語コーラスやウクライナ語コーラスに紛れ込んで民族衣装まで着て歌ってるのと同じですね。
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会場の脇で一際大声で喋ってる集団はやっぱり中国人たちで、じつは彼らは法輪功の人たちなのです。法輪功について日本ではどれだけ知られているのか分かりませんが、中国では法輪功は激しく弾圧されているそうで、信者の人たちはもちろん長年に渡って激しく抗議しています。でも弾圧している中国政府にも言い分があり、とても危険なカルト集団なので厳しく取り締まっているのだそうです。

どっちがどうなのかは知りようもありませんが、少なくとも彼らがカナダで何か問題を起こしたという話は私は聞いたことがありません。ただ、この人たちは声がでっかいことは確かで、だいぶ離れたところからでも叫ぶようなその声ははっきり聞こえました。きっと中国人は肺がすごく丈夫なのだと私は思っています。
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お祭りの主役は無料で配られる菜食料理です。行列は途中で折れ曲がってこの3倍くらいになっていて、とてもじゃないけどじーっと待つ気にはなれません。
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忍耐強く待った人たちはここに辿りつく、という仕組みです。
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お料理は最初から諦め、会場をうろうろと見て回りました。衣類を売ってるお店では、「スピリチュアル・ファッション」という名の通り、真言を書いたシャツとか神像の絵がついたシャツとか、そういうのを主に売っています。
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ヨガをしているテント。魂が神様と繋がる、という本来の意味の「ヨガ」ではなく、体操のほうのヨガです。
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牛の保護に関することを説明するテント。
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もちろん宗教書のテントもあります。ここには私の古いお友達であるお坊さんもいて、10年以上振りくらいに会うことができました。Nさん、お元気そうで何よりでした。他にも懐かしい人たちに会うことができ、やっぱり行ってよかったと思いました。
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神像に捧げられたお花のお下がりをいただいて帰りました。ありがとうございます。
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帰りは海辺の遊歩道を通って公園を抜けました。ラスヤトラのお祭りがこれからもこの地で大事に受け継がれていくことを願っています。
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# by ammolitering4 | 2017-08-22 08:29