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終末論

ご無沙汰しております。日記として使っている写真サイトのほうに書いた文章なのですが、こちらにも載せておきます。よかったらご覧ください。私は最近はRenunciation Through Wisdomという本を読んでいますが、そのなかに今の文明のあり方をそのままに描き出すような文章がありました。プラブパーダの英知に今さらながら感嘆します。

翻訳をしようと思って取り掛かったプロジェクトが二つあるのに、どちらも全然気が進まず、途中で止まったままです。こういうのがあるとほんとに気が沈むのですが、もうどちらも諦めて次に移ろうと考えているところです。ここ最近はアートのプロジェクトのほうを熱心にやっています。ご興味のある方はガラス絵サイトをご覧ください。暇で暇でたまらないときにでもどうぞ、と言いたいところですが、「暇ならチャンティングしなさい」というプラブパーダのお声が聞こえてきそうです。
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さっきテレビを見ていたら、BBCのニュースで「あと5時間半で世界が終了します」と言ってました。もちろん12月21日終末論に関する冗談なのですが、アナウンサーのおじさんが嘲るように「マヤの連中がそんなに頭がいいなら、今頃マヤ文明が栄えてるはずさ」と言って笑いました。私は何だかそれを聞いて悲しい気持ちになりました。このおじさんも他の大勢の人たちと同じように、「繁栄や滅亡を左右するのは知識や技術だ」という考えに囚われているからです。一つには、彼はマヤ文明の天文学がいかに発達していたか知らないのでしょう。いい加減な迷信の結果として「この日この時間に滅亡します」と言ってたわけではないと思うのです。

悲しいかな、スペイン人が南米に入り込んだとき、疫病で大勢の人たちが倒れましたし、知識層を徹底して粛清することもなされました。昔から伝わっていた難しい天文学を正しく理解している人たちが軒並み殺され、書物も焼き滅ぼされました。正直なところ、スペイン人は頭がいいなあと思います。どこかの文明を滅ぼして征服したければ、首を切り落とすのが一番手っ取り早いからです。是非は別として、そうなってしまった以上、2012年12月21日という日付がどれだけ信頼のおけるものか、かなり危ういと思わなければなりません。

どんなに進んだ技術や膨大な知識があっても、いずれ文明は滅ぶのです。死なない人がいないように、時間の問題に過ぎません。頭脳の代名詞とも見なされるアインシュタインも死にました。アナウンサーのおじさんは彼についても「それだけ頭がいいなら今も生きてるだろうに」と言うのでしょうか。あからさまなことに気がつかない狂気のなかで私たちは生きています。

暗闇に生きる人々は、技術や知識をそれ自体のために追求し、富を不当に追い求め、やがて天国への階段を作り始めます。そのうちにそれがぼっきりと折れて崩れ落ちるとき、誇らしくてたまらなかった技術や知識も、人々もろともに滅び去るでしょう。
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by ammolitering4 | 2012-12-21 16:14 | Comments(0)